第7章 韓国ドラマ映画
106.コンフィデンシャル/共助 공조  2017
 
 
 
今月のKーシアターはヒョンビン主演のコンフィデンシャル/共助でした。
 
この映画、以前DVDを借りて観ました
他のDVDに予告編が載って居て面白そうだったので。
何と言っても「愛の不時着」ヒョンビン主演です。
 
 
探偵バディー物で共和国から派遣されたエリート刑事が韓国で大暴れするお話しです。
「愛の不時着」以前に共和国人役を既に演じて居たとは驚きで、興味津々でした。
 
概要を見ましょう。
 
共和国のエリート刑事と韓国の庶民派刑事が前代未聞のタッグを組んで危険な犯罪組織に立ち向かう痛快バディ・アクション・コメディ。
主演は「愛してる、愛してない」のヒョンビンと「ベテラン」のユ・ヘジン。監督は「マイ・リトル・ヒーロー」のキム・ソンフン。
 
(引用 Google ホームページ)
 
<ユ・へジン>
 
ヒョンビンのバディー役には、これまた1千万俳優で韓国のスティーブ・ブシェミとの呼び名の高いユ・へジンと来てますから、期待は高まるばかりです。
 
↓↓↓1千万俳優についてはコチラ↓↓

 

事実、Googleでは93%のユーザーがこの映画を高く評価して居ます。
 
あらすじを。
 
アメリカドルの偽札を作成する犯罪組織の捜査にあたっていた共和国の刑事イム・チョルリョンは、上司の裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。
偽札作成の銅版を奪って韓国へ逃亡した組織から秘密裏に銅版を取り返すべく、共和国はチョルリョンをソウルに派遣。
 
<敵役 キムジュヒョク>
 
共和国から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国は、歴史上初となる南北共助捜査を極秘に契約する。
しかし、韓国サイドは共和国の本当の思惑を探るため、担当刑事のカン・ジンテに偽装捜査を指令。ジンテはチョルリョンの監視任務を遂行する。
 
 
ヒョンビンが共和国サイドの刑事チョルリョン役を、ヘジンが韓国サイドの庶民派熱血刑事ジンテ役を演じるほか、「ビューティー・インサイド」などで知られ、2017年10月に事故で他界したキム・ジュヒョク、アイドルグループ「少女時代」のユナらが出演。
 
(引用 映画com)
 
期待して観た結果はと言うと、結論から言って、私はさほど面白いとは思いませんでした。
あり得ないシチュエーション、あり得ない展開が延々と続くからです。
 
2人の息の合わないバラバラな動き、また違和感有り有りでした。
一言でガッカリしてしまったのです。
 
 
韓国でも評論家の評価は散々だったそうです。
 
ナムWikiでも問題を提起して居て、韓国コミックアクション映画の中で盗作疑惑が起きた「トゥーカップス」(マイニューパートナー)、「スパイ」(トゥルーライズ)の様に、
この映画はアーノルドシュワルツェネッガー、ジェームズ・べルーシが出演したウォルター・ヒル監督の1988年の名作アクションハードボイルド刑事映画「レッドヒート」(Red Heat)と激似しているとの指摘が、既にマスコミ試写会の直後から有ったそうです。
 
 
偽造紙幣銅板の問題や国籍の違う2人の刑事間の友情を描いたという点で、1989年にマイケル・ダグラスが出演した映画「ブラックレイン」のコピーの匂いもかなり漂うと言う意見です。
 
また、そのコピーに於いて、よりによって共和国が素材として扱われ、現時点の共和国の実情と全く合わない事も、この様な印象を与える大きな要因になって居ます。
 
 
共和国人を扱って居るので、言葉が通じる点は異なりますが、ほぼアメリカと旧ソ連のバディーを描いた「レッドヒート」の盗作レベルだそうです。
 
人気俳優ヒョンビンを起用し、彼に社会主義国に所属する人物としてオシャレで派手なアクションを披露させ、大切な人を悪役に失った主人公の刑事として描いた点、
これまた、人気俳優のユ・へジンを起用し、作中の舞台となる国(アメリカ→韓国)の、斜に構えた風体でお笑い役の中年刑事がチームを組み、徐々に親しくお互いを認めて行く事になる点など、内容は勿論の事、演出や構成要素も付け足しただけで殆ど同じだと言うのです。
 
 
この映画は、正式に著作権を買って許可を取ってリメイクした物では無いので、事実上盗作と言える程のレベルです。
 
この様に、映画の基本的な枠組みや主人公2人の関係、お互いを認めて行く過程やキャラクター性をそのままコピーしたと言っても過言で無いレベルの映画が未だにまかり通って居る事自体、現在の韓国映画界が持っている固執化された問題点を端的に示して居ると言えそうです。
 
 
この問題は、韓国映画だけの問題では有りません。
日本でも同様で、ハリウッド映画がヒットすると、必ず似たテイストの作品が制作されます。
オマージュと剽窃は紙一重と言えますが、こうした体質を抜け出さない事には、アジア映画の世界的な評価は高まらない事でしょう、
 
上記の件に付け加えるならば、韓国国内の評論家の意見によれば、「リーサルウェポン」「男たちの挽歌」などの、他の名作の匂いもすると言う事です。
 
 
これらを総合すると、話しがつまらない訳が無く、特にヒョンビンファンを中心に評判を得て、映画そのものは大ヒットしました。
 
公開2週目に、同じ時期に公開されたヒット作「ザ・キング」を抜き1位を獲得。
封切り2週目には、なんと66万人もの観客を動員しました。
 
 
2週間で400万人を突破し、損益分岐点を突破。
開封15日目に500万の記録、最終的に累積観客数7,816,560人、累積売上高63,775,553,826ウォンと言う大ヒット作となりました。
 
以前、「共和国の描写の歴史」の記事を書きましたが、この映画もステレオタイプを踏襲して居ます。
 
↓↓共和国の描写の歴史記事はコチラ↓↓↓
 
一言で、素っ気なく朴訥(ぼくとつ)、意思の疎通が困難で、行動が突拍子も無く直情的。
それで居て心の底に熱い物を秘めて居る存在と言った感じでしょうか?
 
 
意思の疎通に困難はあれど、最後には分かり合える存在と言うオチが付いて居るのはお決まりのパターンです。
 
韓国での、共和国に対するステレオタイプをそのまま当て嵌めて居るので、韓国国民に取っては予定調和と言えるかも知れません。
 
 
しかし、共和国の人物が韓国ソウル市内の道路や街など地理を熟知して自由自在に闊歩する点、交通事故などお構いもせずに傲慢無礼にカーチェイスする点など、違和感有り有りで、私は共感する事が出来ませんでした。
 
視聴者は、共感出来た「愛の不時着」とのヒョンビンの違いを分析して見るのも面白い作業かも知れません。
 
 
この様に、この映画は「愛の不時着」『原型版』とも言え、その様な角度から一見の価値が有ると思われます。
「愛の不時着」ヒョンビンのファンになった方にも、勿論お勧めです。
 
DVDショップに必ず揃えて居ますし、Netflix始め多くの配信サービスにてリリース中です。
 
余談ですが、『コンフィデンシャル/共助2』も制作完了して居るそうで、近日公開予定です。
 
 
<参考文献>
나무위키 
'공조2' 현빈X유해진에 다니엘 헤니, 진선규까지…2월 크랭크인
 
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