第6章  朝鮮の人物-1 古代中世1 
成己ソンギ将軍
 
 
 
 
実はこのブログを始める上で1番楽しみだったのは「韓国朝鮮の歴史人物紹介」でしたが、これまで他の記事、特にワンポイントコラムに押されて記事を書けずに居ました。
 
しかしコラムも150回を数え、それなりにアイデアと考察を披露させて頂きましたので、ここらで延び延びになって居た「人物篇」に入らせて頂く事とします。
 
<ドラマにおけるソンギ>
 
第1話として檀君タングンを想定しましたが、神話的人物でも有り、檀君神話で取り上げさせて頂いたので、古朝鮮の人物で成己ソンギ将軍を取り上げさせて頂きます。
 
ソンギは古朝鮮時代、満王朝の大臣を歴任した官吏で、中国史書に登場する朝鮮初の愛国名将です。
朝鮮学校の歴史授業では初めて(と言って良い程)
の歴史人物として習います。
 
紀元前194年に(衛)満が古朝鮮を滅ぼし建国した古朝鮮満王朝ですが、
 
↓↓満王朝についてはコチラ↓↓↓
 
紀元前109年漢のハンムジェ漢武帝の軍隊が満王朝に侵入して来ました。
 
古朝鮮はこれに対抗して1年間良く戦いましたが、最終的に首都ワンゴムソン王儉城が包囲されるに至りました。
ここに古朝鮮の内部は主戰派と主和派に分裂して、朝鮮相のロイン路人相のハヌム韓陰ニゲサン尼谿相のサン參将軍のワンギョプ王などは、主和論を主張してウゴワン右渠王に降伏を提案しました。
 
 
しかしウゴ王がこれを拒否すると、彼らは紀元前108年4月にワンゴムソン王儉城を脱出して敵に投降し、ニゲサン尼谿相は刺客を送ってウゴ王を暗殺し、敵に降伏しました。
 
このように(衛)満朝鮮の王は殺害され重臣たちは投降しましたが、代わりに大臣のソンギは最後まで抵抗を図り、敵を攻撃しました。
 
<ドラマのウゴ王>
 
しかし、王子チャン長と路人の息子チェ最がワンゴムソン王儉城内の人々を扇動すると、ソンギ成己は最終的に彼らに暗殺されワンゴムソン王儉城も併せて陥落され古朝鮮 満王朝は3代80年ぶりに滅亡しました。
 
中国に対する事大と自主の狭間で揺れ動き進展して行った我が国の王朝政治歴史ですが、その発端がここに有ると言え、最後まで戦う事を主張して暗殺されたウゴ右渠王ソンギ成己は歴史上初の愛国者と言えます。
 
 
中国史書でソンギは反逆者で有り、評価に値しない一介の人物に過ぎませんが、共和国では高く評価して居ますし、彼の名前が残った事は我が国の歴史において幸いな事と言えそうです。
 
韓国ドラマでは2017年にドラマ「韓国史記」で彼の姿が描かれました。
 
<参考文献>
史記 朝鮮条
한국민족문화대백과사전

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