<ドラマ 春のワルツ>
韓国朝鮮の歳時記
3.節分について
本日2025年の2月2日は節分です。
2月3日のイメージの多い節分ですが、2月2日から2月4日まで、その年によって違います。
2021年の節分も2月2日でしたが、聞くと124年ぶりの2月2日だったそう。
来年2026から2028年までは節分の日が2月3日に戻りますが、その後も2029年、2033年、2037年と、節分が2月2日になる年が来るそうです。
コレは地球の太陽を廻る日数が365.2422日と端数が生じる為、毎年約6時間の誤差が生じ、二十四節気の日を調整するために起こります。
↓二十四節気についてはコチラ↓
節分は、元々二十四節気の四立:しりゅう(立春・立夏・立秋・立冬)の前日を意味します。
<二十四節気>
昔は四立(立春、立夏、立秋、立冬)をそれぞれ四季の初日と見ました。
なので節分は各季節の最後の日と言う事で大事にしました。
近年では、単に冬の最後の日の夜、すなわち立春の前日の夜を言います。
明日から暦の上での春が始まるワケです。
春の前祝いとも言えますね。
民間では、朝鮮でもこの日の夜に大豆を部屋や門にかけながら、悪魔を追って新年を迎える風習がありましたが、現代では消えた風習です。
この、日没時に豆をまく風習はナリェ(儺禮)の一部として、中国から入ってきた風習で、季節の変わり目に病魔に掛かる事を鬼の仕業と見たからです。
現在では中国・朝鮮と同じ漢字文化圏である日本でのみ、文武天皇(697〜707)の時期に追儺(ついな)という名前で入って来た風習が宮中行事として保全され、民間でも広く伝わって節分の習慣につながったおかげで、現代まで受け継がれて居ます。
一方の朝鮮では陰暦の正月より数えて15日目のチョンウォル正月テーポルム大十五夜がほぼ同時期に存在する為、今でも韓国ではそちらを主に祝います。
↓記事はコチラ↓
<ドラマ 夏の香り>
片や近年日本では節分が商業主義と結びつき、関西で盛んな恵方巻きを食べる習慣が広まって居ます。
一時、恵方巻きがスーパーなどで過剰に陳列された挙句、多く廃棄された事で社会的な問題になりました。
しかし、単価が関東での豆と違って高価な為、多く廃棄されても売り切れるより利潤が高いと言う所が如何にも資本主義社会です。
近年ではブームも落ち着いたのか廃棄処分が多いと言う話しは聞かなくなりました。
いずれにしても伝統や季節の風物詩を、多少商業主義が後押しして居るとしても守って行く事は大事な事で、長く子孫に伝えて行きたいモノです。
クリスマスやハロウィンなど舶来の、伝統の一欠片(ひとかけら)も無い西洋文化が幅を利かせる世の中よりは、たとえ高価な恵方巻きでも東洋の古来の文化を守って行く方がよっぽど価値が有ります(笑)。
いにしえに思いを馳せ、民間行事に興じるのも趣きの有る事ですね。
この様に、日本でもこの『商業主義』のおかげで、辛うじて命脈を保って居る節分ですが、先ほども述べた様に二十四節気と深い関連が有ります。
大まかには知って居ても詳しく知らない方が多いと思われますが、機会があれば是非触れて見て下さい。
お正月と関連して多く記事を書きましたので、下記の記事をご参照頂ければ幸いです。
陰暦と二十四節気の関連はコチラ↓
二十四節気の考え方、覚え方はコチラ↓
<ドラマ 秋の童話>
<参考文献>
한국민족문화대백과사전
위키백과
Wikipedia
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<ドラマ 冬のソナタ>