ヴューマスター! | 一○奏-ichienso- のブログ

ヴューマスター!



1950年辺りから発売が開始されたView master
知ってますか?
僕は全然知りませんでした。
↑このような写真リールを差し込み、望遠鏡のように覗き込むと裸眼で写真が立体的に見える!
70年以上前の当時としてはきっと画期的なおもちゃだった事だろう。
いや、今でも全然楽しめるのだ!

1枚のヴューマスターのリールには7枚×2の写真が入っており、右目と左目で同じ写真を見る事によって立体的に見える仕組み。なので実際には14枚のネガが入ってる。
ブログ上では実際に見た3D写真を載せられないのが残念だが、かなりハッキリと鮮明に立体写真が見える。
今回はそのヴューマスターを大量にコレクトしてる、ドイツ人ヴューマスター大好きおじさんから依頼されたリメイク過程を記録していく。
ちなみに彼はヴューマスター大好き過ぎて自分で撮った写真を現像しちゃうぐらいイッテル生粋のヴューマスターフリークなのだ。
最初はこんな感じのオレンジ色してました。
しかもツヤッツヤでペイントしたくても艶のせいで色が乗らない。
なので、ちょい粗めの紙ヤスリで艶を落としていく。
ヤスってマットな質感になったところで、マステを貼ってスプレーが乗りやすくなる透明ラッカーでまずコートする。
その後焦茶のスプレーで全体を塗っていく。
勿論レンズやラッカーが入ってはいけないスキマなどはマステでガードして慎重に進めた。
乾いたら次に染色されてない肌色のヌメ革を裁断し、革を水で濡らしてヴューマスター本体に沿う形に形成。
地味に難しかったパートがこちら
↑覗き込むレンズ部分の内側の細かい部分がうまくペイント出来なかったが、0.3mmの真鍮板を切り抜き、リング状にしてピッタリ嵌め込んた。
デザイン性もアップで一石二鳥🤗
どの写真を見てるか確認する穴にも同様に真鍮はめた。
ヌメ革を均等にならない様にあえてムラのある感じで染色。
ヴューマスターの機能を自分なりに立体感を具現化した真鍮パーツを制作。
出来上がったパーツを組み合わせ、持ち手も付けてみた。
並べたらヴューマスターの仮面みたいになってイイ感じw
どんなデザインにしようか迷ってたけど、頭の中に薄っすら浮かんだイメージをちょっとづつ進めてったら結構満足出来る形になった気がする。
お客さんには、いくらでも時間を掛けてよいよ。と言われてたから、甘えて時間掛けまくっちゃったけど、コレは見せるのが楽しみな作品に仕上がったんじゃないか!?
Ich kann es kaum erwarten, ihm das zu zeigen :)
(彼に見せるのが待ちきれない^^)