ついこの間、一家4人が惨殺される事件がおきた。
マンションの4階、ワンフロア全体が一家の住まいであったが、
部屋で4人の死体が発見された時は、
部屋中どこかしこも血糊に染まっていたという。

ここのマンションのすぐ脇が崖になっており、崖に沿って遊歩道が整備されている。
私のいつもの散歩コースであるが、
道のある高さと、その4階ある高さがだいたい同じなので
部屋の中が丸見えである。
現場検証後は血の飛び散った壁が見えたが、
今は配慮して窓辺に大きなバスタオルが3枚かかっていて、目隠しされている。

しかし、分譲マンションなのに買い手がつくのかしら。
階下、階上に住んでる人たちはさぞ迷惑しているのだろう。
夫がカメラマンの資格に合格したと報告してきた。
皮のライダースジャケットを着込んで、大きなカメラバッグを肩から提げているが、
顔はまさしく夫である。
夫がそんなに写真に興味があるなんて知らなかった。
私を撮ってもらった写真をいくつか思い出してみたけど、どれもイマイチの出来だ。

夫は仕事で電車に乗って移動するという。
同じ現場に集まる何人かも電車で移動する。
そのうちの一人、若い女性が東横線のボックス席に座っているのが見える。
なぜか、電車の天井を突き抜けて上空10mほどから俯瞰している。
彼女は右肘を窓の縁に引っ掛けてほうづえついている。



夫と別れた私は大きな公園のようなところにいた。
トイレに行きたくなり、トイレを探す。
トイレまで芝生の上に飛び石が敷かれていたのですぐにわかった。
左手に小川が流れていて現地の若い女性三人が嬌声をあげながら水と戯れていた。
カラフルなTシャツに地色の濃い肌、長い黒髪を一つに束ねている様子をみると、
どうやらどこか南国にいるらしい。

トイレ入口左手に何か大きな長い袋が見えた。
何だろうと思ったが特に気に留めずにいた。
ところが用を足して出てくると、
その大きな長いものがのたうちまわりながら小川の方に向かっている。
ゆっくりだが確実に三人の女性に向かっている。

私はその女性たちに大声をあげて早く川から上がるように警告すべきだった。
その大きな長いものは大蛇だった。
あの形からするとすでに人ひとり飲み込んだようだ。
大蛇はまず手前にいたオレンジのネオンカラーのTシャツを着た女に襲いかかっていた。
私は恐ろしくなってその場を駆けだし、まずどこに逃げたら良いか考えた。

高いところへ、とにかく高いところに逃げよう。
どこかわからないが観光地のタワーのエレベーターに飛び乗った。
窓の外は様々なネオン管のカラフルな明かりが上から下へ流れて行く。
最上階に降り立つとシネマコンプレックスの賑やかな入り口が現れた。
そこに我が夫が立っている。
いつ映画を観る約束をしたんだっけな。





と、いう夢を見た。


小さい喫茶店やスナック、パブの集まるガード下、
戦前から店を出しているところも多く、
この一角全体が油や煤にまみれて全体的にうっすらと茶色がかっているように見える。

狭い土地を駆使して小さく仕切られた店々は、
絶妙なバランスで自分たちのスペースを保っている。
一階だけでなく二階、果ては中二階に店を出しているところもある。
窓があっても外に面していない店もたくさんあり、
一歩中に入ると迷路に入り込んだように方向感覚がなくなる。

真四角に仕切られた店は皆無で、ほとんどが台形、もしくは凹型凸型と様々に区切られている。
おそらくどの店も建築基準法に引っかかっている。どこかで火が出れば全滅だろう。

さらに数年前、登記されている土地の面積と実際の面積に大きな違いがあることがわかった。
戦中戦後のゴタゴタの中、空襲で火事にあったりして所有の面積にズレが生じたようだ。
当時は上へ下への大騒ぎ、一つでっぱれば一つ引っ込み方式の面積の取り合いで、
この店一角、今でも不穏な空気が流れている。



さっきからサンレモのおやっさんがひっきりなしに電話をしてくる。
以前、このおやっさんに宝くじを買うのを頼んだのだ。
私は自分の番号を控えていて、
すでに今朝新聞に発表された宝くじの当選番号とつけあわせて見ていた。
間違いがなければ買った四枚の宝くじはすべて当選、一等から四等まで総なめである。

私は当選したことを他人に悟られないように心を鎮めている。
しかし、サンレモのおやっさんがこんなに急かすのは、私のくじの番号を見たのかもしれない。
例の店舗の面積の取り合いの問題に巻き込まれているおやっさんのことである。
何を言ってくるのだろう。


と、いう夢を見た。