ローマ字って何だろう、と今思う
小学4年生だったと思うが国語の授業でローマ字の学習が始まった。アルファベットらしき文字に触れて高学年になった気がした。しかし今となって日本語をローマ字で書くことにどれだけの価値や意味があるのか、私にしてはいまだに未解決の悩ましい問題だ。もともとローマ字には訓令式とヘボン式の2通りがあり対立関係にあったようだが、戦後GHQが強制的にヘボン式に統一した。 パスポートを取得する年齢になってアルファベット表記にいろいろあることに気づいた。たとえば巨人軍の王選手。学校で習ったヘボン式ではō選手なのだが、英語ではo選手、これに訓令式というのがあっô選手と,まるで絵文字化している。 京都市役所前にある銅板。1999年にパリの京都広場でパリ市から贈呈されたもの、と書いてある。面白いのはKYOTOがKYōTOなっている。「ô」ならフランス語でありそうだがいったいどうなっているんだろう。誰もが何もいわないまま放置されているところにお役所イズムを感じる。腹立たしいより行政の文化度を感じて笑ってしまう。こんなことに費やする予算がないのかな。