フェンダーの初期のアコースチックギターに
何種類(Wildwood III,King,Kingman)かあるようですが、
最初に気付く特徴はFenderのシンボル 1列に並んだペグ(クローシャンヘッド)だと思いますが、
実物を見るとギョッとするところがあります。
普通、ギターのネックと言ったらネックのボディーとのつなぎ目は
ネックからボディーの厚みに合わせて広がって行くものだという
思いこみがありますが、このギターはネックの厚みに変わりがありません。
ストラトキャスター等のネックを取ってつけたようにボディーからつながっています。
で、ブリッジのサドルを見るとオクターブチューニング用の金属の部品がついています。
↑にも映っていますが、中に強度を上げるため?の棒が通っています。
ヴォイジャーギターズさんのフェイスブックで公開されてリペア写真によると
ネック裏からエンドピンまで突っ張り棒の物が通っています。
さらに、ピックガードなんかはネジ留めです。
ある意味、フェンダーらしい合理性も感じますが、
(色々キメラな感じがするというか)異質な感じ満載です。
マーチン、ギブソン等の競合他社の当時の営業は
色々突っ込みを言っていたと思います。
最近のフェンダーでもアコースチックギターを出していますが、
クローシャンヘッド以外はやっていないので、
それ以外はセールスポイントにならなかったのでしょう。
↑では変わったニッチなギターの話、
フェンダーの黒歴史みたいな言い方をしていますが、
リッケンバッカーCAPRIを作った、ロジャー・ロスマイスル(Roger Rossmeisl)が
フェンダーで作ったギターで、
コロナド同様、わが愛するリッケンバッカー330、360の親戚筋のギター
だと感じています。
(ちなみに親戚筋で一番出世したのはフェンダー テレキャスター シンライン)