ここで、唐突ですがギターのピックアップ(MAG)とは何ぞやと言う話をします。

 

今現在、一番主力で使われているダイナミックスピーカーやダイナミックマイクは

(ビニールレコードのMCカートリッジ)等は磁界の中でコイルを動かすと

電流が流れる性質を使用していますが、

 

一般的なエレキギターのピックアップは磁化した鉄(ポールピース)に

コイルを巻いて、鉄でできた弦を近づけると弦が磁化し、

磁化した弦と磁化した鉄(ポールピース)の間の磁気抵抗が変化し、

それをコイルで拾って電圧に変換する原理です。

 

昔使われていたマグネチックマイク、マグネチックスピーカーや

(ビニールレコードのMIカートリッジ)と同等のバリアブルリラクタンス式と言います。

この方式は、コイルに振動を伝える構造が不要なため、簡単に作れますが、

効率、歪等の性能が劣るために、ほとんど駆逐されてしまいました。

(小さく作れる特徴を生かして高級イヤホンではまだ現役です。)

 

(磁石による弦の吸引力と弦が戻ろうとする張力のバランスが取れている

位置からの変位を拾う動作になるので原理的に歪が0にならなし、

説明も大変難しいです。

昔の本だったら電気-音響系の教科書だったら載っていると思いますし、

最近の本でも”オーディオトランスデューサ工学”には

電磁変換器としてマグネチックマイクの例が載っています。

でも、内容はやっぱり難しいです。)

 

 
(つづく)
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