エレキギターの前史として、結構 重要な位置づけにある

レゾネーターギター 

 

 

いわゆるドブロギターの類は1930年代あたりに発展するのですが、

ここに面白い資料を発見しました。

 

 

1920年代にナショナルがトライコーン(Tri-cones)を発明してから、

レゾネーターギター(Resonator Guitar)が流行ったようで、

その結果、ナショナルから発明者の一人が分かれて

ドペラ兄弟の会社を興して(いわゆるドブロ製造会社)を起こして、

ブルーグラスなんかでよく使用されているドブロギターを作り出します。

それに対抗して、ナショナルが作ったのがシングルコーン(SIngle Cone)で

レゾネーターギターの3大勢力を築きます。

 

なんか、半分民族楽器扱いを受けているレゾネーターギターですが、

当時は相当流行ったみたいで↑のリンクは、パチモン製造会社が1940年代に

訴えられた話を扱っています。

 

普通のフラットトップギターの上部に小さなfホールをあけて、

こんな感じにブリッジ下に銀色で真ん丸をかいて、

( image Credit: Ebay - Clark's Music )

その上に車のホイールキャップみたいな

レゾネーターカバーの飾りを張り付けて出来上がり。音符音符

 

今じゃあ、考えられない話ですが、第二次世界大戦以前の話ですから、

白黒テレビも普及してないし、新聞、雑誌の写真もアルミコーンと銀色ペイントの

区別がつかないし、この手のギターの販売はメールオーダーだったから色々と

あったのでしょう。(^◇^;)

 

アメリカでもこういうインチキ楽器を

FauxBro Guitar、Faux Resonator Guitarと呼んで、

(ニセブロギターとかインチキレゾネーター の様なニュアンスでしょうか?)

面白がっているようで、コレクターズアイテムになっているようです。

 

 

 

Faux-broの音より、弾いている人の良いオジサンっぷりの方が

印象強めですが… (^◇^;)、

 

このギターの詳細が↓にあります。