最新エフェクター入門 15センチのサウンド魔術師 組みたてて音楽する本に
のDistortionの例に増幅段の後ろのクリッパー段に差動増幅器を使っている例があります。
差動増幅+1段増幅でOP-AMPの様に使う場合って言うのはよくあるんですが、
この回路では差動増幅の機能を全面に出してクリッパー段として使っていて
片方の入力に普通の信号、他方にLPFを通した信号をつっこんで、その差を増幅しています。

トランジスタで差動増幅すると共通電圧±50mV位しか線形領域が無くて、それ以外は
レールに張り付くという極めてコンパレータに近い動作をします。
うまい具合に調整すると、矩形波から基音を抜いたようなオクターブアップも可能かも知れません。

たぶん、こういう発想のFUZZがどっかで作っていても不思議じゃあないのですが
みた事がありません。

どっかにあるはずだと思いつつ私の探索は続きます。
(下手すると電子オルガンの音色変換回路にあったりするかも知れないと思ったりして…)

PS.
上の本を読んだときに、ちょっと古くさい回路だなと思ったので、いまだに作ってません。