☆内容☆
散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」――彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」――世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」――スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想……。名画に秘められた人間心理の深遠を鋭く読み解く22の物語。書き下ろしを加えてついに文庫化!
一時期、職場の予約の棚でよく見たので、気になって借りてみました。2巻にしたのは文庫だったから…。
思っていたより面白かった!世界史も美術史もさっぱりな私ですが、絵と共に時代背景にもさらっと触れてくれるので分かりやすい。解説を読みながら絵を見ると、意識していなかった細かい部分も目に入って美術鑑賞についても知ることができます

絵が怖いというより、その時代の文化や人間の考え方などにゾッとしましたね~。日本もなかなかですが、中世ヨーロッパの文化も…とても怖い。そういう文化もあますことなく描ききっている絵というのは、凄いですね。
個人的に『若き天才的な才能を見て筆を折った芸術家』の話が面白かったです。シリーズ3巻まで出ているみたいなので、近々読みたいと思います

114『怖い絵 泣く女篇』中野京子
角川文庫