☆ストーリー☆
【第一部 ロタ王国編】
大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい――密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか……。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕!
【第二部 カンバル王国編】
再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆――迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。
【第三部 新ヨゴ皇国編】
ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする。――十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結!
ちまちまと読み進めていましたが、ついに読了。仕事が忙しかったというのもありますが、読み終わるのがもったいないなーとか、ちょっと読むのが辛い場面だなーとか、色々な気持ちが渦巻いて…読み終わるのが遅くなりました

印象的な場面がいくつかあるのですが、やっぱりバルサとチャグムが再会した場面は興奮しましたね~。バルサが細い糸をたどって、たどって、行き着くのがあの雪が舞うシーンですよ…情景が目の前に浮かぶようでした。
あと、何だか凄く怖かったのが、タンダが見た戦場。迫ってくる敵とか、巨大な岩とか、目の前で死んでいく仲間たちとか…もしかしたら、この三部作で一番辛い場面だったかも

バルサもチャグムも、タンダもヒュウゴも…私が好きなシュガも、それぞれの立場から見て「守りたいもの、大切なもの」を自分たちが出来る最大限のやり方で守り抜いている姿勢が、とても良かった。敵味方というよりは、みんな一人の人間として描かれているのが、深いですね。
巻末に掲載されている、上橋さん、佐藤多佳子さん、荻原規子さんの対談も併せて読むと、この守り人シリーズの持つ魅力や力が分かっていいです

完結しても続きが気になるシリーズはたくさんあるけど、守り人シリーズはこの終わり方で十分満足です
チャグムもバルサも、それぞれの人生をしっかり歩んでいくんだろうなぁと思えるし…何となく、チャグムはこのまま17歳で止めてしまいたい気が(笑)新潮文庫になって、ようやく読めたシリーズでしたが、とても楽しめました。時間があったら、また一作目から読み直したいなぁ…。
76~78『天と地の守り人』上橋菜穂子
新潮文庫