★ストーリー★
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった――。
※ネタバレしてますので、未読の方は要注意。
二人の恋の行方も気になりつつ…やっぱり障害というのは難しいんだなぁと思いました。うん、色々と。身近にひとみさんと同じように聴覚障害を持ってる方がいるのもあるからかな(年齢はかなり上だけど)。
本人は、とある場面では健常者と同じように扱わなきゃダメと言いますが、違う場面では私は障害者ですからと言う。社歴も長い方だし、大揉めすることはないですが、ちょっとした齟齬はあるので、読みながらそういうことも色々考えてしまいました。
後半、二人が喧嘩したあとのメールのやり取りは、読んでて不思議でした
何だろうなー、直接会って話すのも大事なんだけど、二人の出会いは「文章」だったから、口にする以上にそちらで真剣に喧嘩してるんだなぁって。文章って凄いんだなー…って、本ばっか読んでるくせに、今更そんなこと思ってしまいました
口に出す言葉も、書く言葉も大事にしよう。二人が初めて直接会う場面が好きです
一緒にドキドキしちゃったし、何よりあの待ち合わせ場所は良かった。伸くんと同じく、ひとみさんやるな!と思いました(笑)それにしても、改めてネットの力の大きさを感じましたね
私もネットがなかったら出会えなかった方たちもいますし、今見ている世界も全く違ったものだっただろうなー
テニミュ仲間の皆さんなんて、会って約10年経っちゃう(笑)普通だったら絶対交差しない人生だったよなぁ。ネットがあるから、昔の友達とも繋がってるし、新しい出会いもあるし
まぁ、伸くんが途中で怖いと感じたように、姿を消そうと思えば消してしまえる、そんなあやふやな世界でもありますが
甘さは控えめですが、充分面白い一冊でした。二人には幸せになってもらいたいなーと、しみじみ思いました

44『レインツリーの国』有川浩
新潮文庫
