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☆ストーリー☆

『亜愛一郎の転倒』泡坂妻夫
完璧な写実性で注目された画家の絵の中に見出だされる手の指が六本ある少女、針の間違っている時計、開けられないドアなどは何を意味するのか?さらには、一夜にして忽然と消失した合掌造りの家。タクシーの後部座席に突然出現した死体……等々。ちょっとした不合理に着目し、そこから思いもかけぬ結論を導き出すのは、雲や花や虫の撮影を得意とするプロのカメラマン、亜愛一郎。端正な顔立ちに似合わぬのろまぶりは相変わらずだが、推理の冴えはいよいよその鋭さを増す。人間の心の綾を抉り出す著者の筆致に快哉を叫ばぬ読者はいまい。快調の第二弾。


『ソウル・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー
科学捜査の天才リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人の罪で逮捕された。自分はやっていない、とアーサーは主張するも、証拠は十分、有罪は確定的に見えた。しかしライムは不審に思う――証拠がそろいすぎている。アーサーは罠にかかったのではないか?
そうにらんだライムは、刑事アメリア・サックスとともに独自の捜査を開始、同様の事件がいくつも発生していたことを知る。そう、姿の見えぬ何者かが、証拠を捏造し、己の罪を他人になすりつけ、殺人を繰り返しているのだ。
犠牲者を監視し、あやつり、その人生のすべてを奪い、収集する、史上もっとも卑劣な犯罪者。神のごとき強大な力を持つ相手に、ライムと仲間たちはかつてない苦戦を強いられる……!


まずは『~転倒』から。シリーズ第二弾でしたが、短編集なのでストーリー上は問題なかったです。色んなトリックが出てきましたが、びっくりするようなものはなかったかなー。何て言うか、「漫画みたい」なものが多かったかな…と。あ、タクシーの死体出現トリックは、面白かったです。

日常の謎的なものから、殺人トリック的なものまで揃っているので、気軽に読むのにちょうどいいと思いますニコニコ


で、ソウル・コレクター。まさかのハードカバーで二段組(読みはじめるまで気付かなかったガーン)だったので、ほぼ一日かかりましたが、一気に読了。何て言うか…日本ではあそこまで個人情報って、集められてないですよね?あせると思わず聞いてしまいたくなりました。うーん、でもないとは言いきれないのが怖い。改めて、個人情報を守ることの大切さを実感しましたね。

事件を追いかけるのはもちろんですが、徐々に明らかになるライムとアーサーの過去や、パムの恋の行方なども気になって…ドキドキでした。そして、後半の犯人が分かってからの展開がまた緊張感あってショック!大丈夫だと思っていても、読み切るまで信用出来ない感じでした(笑)
今回のどんでん返しは割と控えめ(前作のウォッチメイカーが凄かった分)でしたね。それでも驚きましたけど…。「確かにこの人は盲点だった!」というびっくり感はありました。

登場人物紹介で、突然トムのファミリーネームが書かれたのに、特に意味はなかった模様(多分)相変わらず、ライムとトムの会話は皮肉がきいてて、読むのが楽しいですニコニコ

次はダンスが主人公の話を読まなきゃ~。早く文庫化しないかな。


10『亜愛一郎の転倒』泡坂妻夫
創元推理文庫
11『ソウル・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋