☆ストーリー☆
江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。調べが進むなか新たな被害者が――。はたして真犯人は!?大藪春彦賞作家・近藤史恵の時代ミステリー小説シリーズ第一作がついに復刊!
タイトルの読み方は「ともえのじょうかのこ」です。
近藤さんの作品は、「凍える島」を読んで、ちょっと合わないなぁと敬遠してたんですが、ストーリーを読んで再び手に取ってみました

いや~、面白かった!冒頭の男女の謎めいた会話だけで、スッと話に入り込めます。しかもその二人の姿形は…という一文で、「どういうこと?」と思った瞬間に場面が変わってしまうのが、またニクイ(笑)
巴之丞がまた、文章だけでも色っぽいんですよ
男性だけど、女形ということで女性っぽい仕草や言葉遣いが自然で…それがまた色気があるんですね~。脳内で、巴之丞は勝手に小西さん(俳優さんです)で想像してました
絶対似合う…!やってほしい!この前の歌麿の色気がハンパなかったかからな~観たいな~。…話が逸れました。
巴之丞だけでなく、千蔭もまたいい味出してます。堅物で酒と遊女が大の苦手。そんな彼の生真面目に事件に向き合う姿は、今まで読んできた同心とはまた違ったイメージ。何となくごつい姿を想像してしまいますが、険しい顔をしていなければ、そこそこ整った顔をしている、という描写が。そこもアンバランスでいいですけども(笑)
事件も一ひねりしてあって、そうきますか!と。別々に語られていた話が、後半は綺麗にまとまっていくのが、良かったです。
このシリーズ、続編も出ているみたいなので、早速チェックです
近藤さんの他の作品も読んでみようかな~。120『巴之丞鹿の子 猿若町捕物帳』近藤史恵
光文社文庫
