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☆ストーリー☆
偽装殺人、他殺を装った自殺……。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。浅沼稲次郎刺殺事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数数。ドラマ化もされた法医学入門の大ベストセラー。解説・夏樹静子。


一度読んでみたかった本ですニコニコ夏のフェアで積んであったので、思わず買ってしまいました。

事実は小説より奇なり、と言いますがまさに!現実に起こった事件ばかりですが、様々な人生の悲喜こもごもを感じます。葬式に現れる亡き夫の愛人(しかも子連れ)。夫の子だと言い張る愛人に、妻は重い口を開く…なんて、まるで小説のような展開です。裁判までいくこの事件の結末は、推理小説を読んでいるようでした目

あと、共通しているのは、上野さんの死者へ対する暖かい視線。じっくりと検死することで、何故死んだのか、という原因を丁寧に掬い上げていく…何よりの供養ではないかなと思います。遺族のためにも、大事なことですよね。

法医学、検死、刑事たちとの関係などなど、ミステリーが好きじゃなくても、普段は垣間見ることのできない世界を、覗くことができる一冊ですクローバー一つ一つの話は長くなく、読みやすいので、サラリと新しい世界に浸ってみてくださいキラキラ


112『死体は語る』上野正彦
文春文庫