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☆ストーリー☆
さあ、おはなしを続けましょう。三島屋の行儀見習い、おちかのもとにやってくるお客さまは、みんな胸の内に「不思議」をしまっているのです。ほっこり温かく、ちょっと奇妙で、ぞおっと怖い、百物語のはじまり、はじまり。

馬飼いの少年が山で出会った女の子は、自分のことを神様だと言うが……
「逃げ水」

針問屋の一人娘には、恐ろしい呪いがかけられていた。謎の女性が魔を祓う!
「藪から千本」

みんなが怖がって近寄らない幽霊屋敷にひとりぼっちで住む「くろすけ」とは?
「暗獣」

山間の貧しい村に広まった、てきめんに御利益のある木仏の秘密!
「吼える仏」

いたずら坊主三人組、凄腕の若侍、巨漢の偽坊主……おちかの助っ人、続々登場!


珍しくハードカバーで購入。というのも、この百物語シリーズの続きを首を長くして待っていたからですキラキラ

いやー、期待通り!でした!「暗獣」で、ぼろ泣きしです…切なくて切なくて。最後に師匠が〈くろすけ〉に言った言葉や、歌を歌って大丈夫と伝えようとする〈くろすけ〉に、涙腺がゆるゆるにしょぼん〈くろすけ〉が師匠たちとの思い出を大切に過ごした時間を思うと、もうたまりません…。

「逃げ水」のお旱さまも、胸がぎゅっとなりました。寂しかっただろうな、と思うと人間なんて勝手だなと感じるけど…でも、人間の動きもよく分かってしまうので。

このシリーズは、不思議の存在が主役のときもあれば、人間の怖さや暗さが前面に出てくるときもあります。「藪から千本」なんて、まさにその通り。愛情と嫉みが一緒くたになって、もうゾワッと。感情をぶつけ合うことも大事なんだけど、どうしても人はそれを嫌がるからなぁ(日本人は、か)

おちかちゃんの周りも賑やかになってきましたね!うーん、清太郎さんはいいなと思ってたけど、おちかちゃんは若先生が気になった…かな?おちかちゃんが、好きな人を持つことができたら…読者としては、それを応援してあげたいです。いつかおちかちゃんの心の暈が取れますように!

百物語だから、このシリーズはまだまだ続くでしょうニコニコ楽しみだなぁクローバー

7月は、14冊読めましたニコニコ来月は新しい作家さんにもどんどんチャレンジしていきたいなー。


92『三島屋変調百物語事続 あんじゅう』宮部みゆき
中央公論新社