図書館で借りた。
おもしろかったところをいくつかピックアップ。
脳は成功と失敗をはっきり区別している!
脳の成功とは・・・ワクワクした喜びの感情を起こすドーパミンが放出され、その回路が強化されるとき
脳の成功と一般的成功とは同じときもあるし、違うときもある。
事例として、「ゴルフコンペに負けた」ということは一般的には失敗ではあるが、そのゴルフコンペは重要だとされる取引先しか招かれないということだとすれば、これを喜ばしい感じる。これが脳がもたらす創造的な成功。
要はどう自分が捉えるかということ。
どう自分が目標設定をするかということ。
このあたりは自己決定性を感じているということがどれくらい重要かということとつながる。
成功確率が低いものに成功したときに、脳は最も喜びを感じる
「失敗の貯金」があればあるほど成功した時のドーパミンの放出量が多い。
ただし、同じ失敗を繰り返していてはいけない。
失敗したら、「おっとまた成功するときのうれしいレベルがアップしてしまったぜ!」くらいに捉えるといいのかも。
成功脳を強化する「アクタークリティックモデル」
ここは結構おもしろかったし、納得がいく。
自分の思考や行動に対して、しっかりと「ダメ出し」ができるようになることこそが脳の成功への道。
確かに言われてみれば、「今のままでいい~」と思っている人は、結局は安住の地の人となってしまい、毎日に慣れ、刺激がなく、成長もないという流れになりやすいように思う。
ただ、ここでも触れられているように、「根拠のない自信」という安全基地がないと、なかなかこれはできないだろうな~。
しかし、その根拠のない自信が持てないから困っているんだよ~という声が聞こえてきそう(笑)
もうこれはトレーニングだと思う。
一番できるのは、「大丈夫!」と日々言い聞かせるということか。
サバイバルクエスチョンを自分に問いかけるのもあり。
「そうやっていろいろあったけれど、今までどうにかこうにか生きてきたもんね!」
ただ、基本的にはいつもいつも自分にダメ出ししている必要はなくて。
基本は、どんどん行動、時々批判。くらいの割合らしい。
本当に自尊心があるかどうか、ということは適度に自分にダメ出しできるかどうかというところが参考になるということか。
負け癖を自分で認めてしまう慣性の法則
「昨日と同じ今日の自分だと安心する」という法則があるらしい。
これもあるあるですね~
どれだけ新しいことを学んでも、あっという間に元通り(笑)
だから、まずはこういう性質があるということを自覚することが第一歩。
そして、変化を怖れない勇気を持つ。
そもそも後からついた癖なんだから、直せばいい、ということで。
ほかにもメタ認知の話や対等なコミュニケーションの話、他人からのフィードバックなどなどが分かりやすく書いてあった。
茂木さんの本を読んだのはいつぶりだろうか~
成功脳と失敗脳
- 著者茂木 健一郎
- 価格¥ 1,404(2016/01/17 13:01時点)
- 出版日2015/11/20
- 商品ランキング5,384位
- 単行本(ソフトカバー)224ページ
- ISBN-104862804780
- ISBN-139784862804785
- 出版社総合法令出版