「気づき」と「人間力」の教育 一尾塾の一尾 茂疋(いちお しげひこ)です。
「勇気はいかに回復されるのか」
第二章 勇気とはなにか。
今まで、仕事の課題、交友の課題、愛の課題での勇気とはそれぞれ何なのかというところでしたが、今回から少し毛色が違う感じがした。
共同体感覚についての記述のように思う。
「共同体感覚を欠いている人は、仕事、友情、性の問題に取り組むとき、それらの問題が協力することによって解決できるとは信じていないのである。
自分が行ったことから益を受けるのは自分だけである、と考え、関心は自分にだけ向けられるのである。」
「共同体感覚が妨げられるところではどこでも、自己中心的な態度だけが残るのである。」
「人生において最大の困難にあい、他者にもっとも大きな害を与えるのは、仲間に関心を持っていない人である。
人間のあらゆる失敗が生じるのは、このような人の中からである。」
ここを読んで思い出したのは、日本の教育は超個人主義である、という記事だ。
集団で行動はするものの、基本の教育スタイルは、いかに個人が努力して、他者と比較して上にいくか、という点になってしまっている。
一斉授業といっても、結局は一人一人が個人の努力でできるようにする、という流れが大きな流れ。
もちろん小さな流れとして、みんなで高め合うという手法があることも知っているし、それを心がけて取り組んでいる先生方も知っている。
しかし、大きな目(多くの先生、そしてシステム)でみれば、とりあえず一人でなんとかしなさい、という感じ。
それが大人になったときに、話し合いができない、一人で背負いすぎてしまう、ということにつながっているところは結構あると思う。
学生時代に育むべきことは、課題がでてきたときに、自分のことだけではなく、他者に目を向けられるような感覚なんだろうと思う。
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