児童心理 9月号 「思いやる心」を育てる
しばらくテストのために読んでなかった児童心理。久々。
3つ。
1つ目。情報の認知的利用可能性における自己中心性バイアス。
これは、相手がなにかを自分にしてくれたことよりも、自分が相手になにかをしたことのほうが記憶として鮮明に残っていたり、高めに評価したりするということ。
なんとなくわかる。「あんなにこっちがしたのに、相手は全然してくれない。」と感じやすいということだろう。
そうなりがちだということを覚えておきたい。
2つ目。「察する」の現象学
これは、1999年の記事のアーカイブ。今道友信氏。
「察」という感じが、家を表すウ冠の中に、祭り、ということで、家の中で起こっている様々なことは、他人はうかがい知れないことであり、その内部の秘匿性と外部からの明かそうというエネルギーの緊張状況のなかにある。
Aさんには知られたくないという気持ちがあり、Bには知りたいという気持ちがあり、なにもわからない状況のなかでも、なんとか分かろうとするBさんの気持ち。そして、知られたくないけれど、それでも分かってもらえるとそれはそれでなんだかいい。
察する、ということに関しての考察がとても興味深い。
3つ目。つながり過剰症候群 最終回
ずっとシリーズでやっている。
人間関係の自由化が広がるにつれ、つながることに対しての強迫観念が広がる、というようなことが書いてあった。
「つながる」という言葉を以前よりも身近で聞くようになった気がする。そして、昔に比べたら、比にならないくらい、つながりやすい、環境になっている。だからこそ、独りの時間はとても大切なのだと思っている。他者とのつながりに気を配るばかりに、自分に対しての気配りが相対的に減ってしまうから。
今回の特集も、思いやる心、ではあるけれど、まずは自分に対する思いやりからスタートする、という記事が多かったし、同感