ターニングポイント | 「気づき」と「人間力」の教育 一尾塾

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とある会話・・・

「俺、昇進したんですよ・・・」
当然、・・・なわけだから、嬉しくない昇進。

「お、そうなんだぁ・・・で、どう?」

「上がったのは月給にして、たった1,500円なのに、責任がその何十倍もあって!」

その後、しばらくこういう内容が続く・・・

「上司からは文句を言われるし、派遣は言った仕事できないし・・・!」

「上司は上司で、なんかあったら言って来いって言う割には、相談しにいったら、で?と言われるし。」

「前は自分のことを一生懸命やっていれば、それでよかったのに・・・」

「上司は、仕事ができないくせに、なぜか昇進している・・・」

などなど・・・

まさにターニング・ポイント、という場面だ。

自分が動く、という立場から、人に動いてもらう、という立場に。

大きなパラダイム転換が必要だろうし、それに向けて準備をしていなかった場合、それこそ大変なパラダイム転換が必要とされるだろう・・・

と、こんなことを思いつつ、いろいろとこの会話をもとにこの会話に対して、クリティカルに考えてみる。

かなりの主観と雑感で、根拠も浅いが思うところだけれど・・・

昇給について・・・確かにこれは私もサラリーマン時代に思った。え、こんだけ?
ただ、まぁ新入社員でなにもできないときにも、それ相応の給料をもらっていたわけだから、ようやくその給料に追いついただけか・・・とも言えるかも。

仕事のできない上司・・・これは仕事のできない上司に腹が立つのではなく、それに対しての評価のあり方に対して腹が立っているのだろう。給料の差もあるだろうし、権限の差もあるだろう・・・ 
でも、それが会社のいいところという捉え方もできるかもしれない、と今なら思えるところもある。
どれだけ社員同士が仲が悪くても、あるいは、コミュニケーションが取れていなくても、やる気がなくても、文句ばかり言う人たちでも、とりあえず物は作れているというシステム。

中小企業で、仕事のできる上司・・・果たして、そういう人がその会社に残る確率ってどれくらいあるのだろう。
もちろん細かいところを言い出したらきりがないし、述べることもできなくなるのだけれど。
もしかしたら、中小企業にいて、仕事ができる人って、その会社に残ることをやめてしまうのではないかと思った。
給与だってそこまでよくないのだろうし、待遇がいいのかというとそうでもないのだろうし・・・ それに、ある程度仕事ができるってことは、自分のやりたいようにやりたくなってしまうのかな、と。
きっと仕事ができるわけだから、自信はあるのだと思う。
自信がある人は行動をするだろうし、そういう人はどこの会社だって欲しがる。
結果、一所にとどまる最たる理由がないと、辞めてしまうのではないか。

それでも、できる上司、が、そこにいる理由はなんだろう。

1・生涯保障がされている・・・もちろん生涯という意味や保証という意味を深く考えなければならないが、ここでは割愛。ざっくりと、ということで。

2・その仕事自体にやりがいを感じている・・・確かにそうだが、ほかのもっとよい条件でその仕事をさせてもらえるところがあれば、留まる最たる理由にはならない、ので、これは違うか・・・

3・会社の理念に合意している・・・自分の成し遂げたいことが、その会社の成し遂げたいことと方向性が同じであり、実際にそれに向かっているという実感を持てる。そういうときは、企業の大小に関わらず、残ることが考えられる。ただ、これは言動一致が前提だろう。

4・所属感・・・自分がその会社に不可欠な存在だということに確信を持てている。いろいろとあるかもしれないが、やはりどうしても必要だということが感じられるような状況が多くあれば、そこを離れるという選択肢の可能性は低くなるかな。

ほかにもいろいろと条件はあるかもしれないが、それでも大切なことだとは思う。
もちろんこれは中小企業に限ったことではないよなぁ・・・

などなどといろいろと考えた・・・


さて、最初に登場した彼。

ここでどちらの選択肢を取るのか。

自らの新しいステージに向けて、現状の自分に目を向け勉強し、成長していくのか。

はたまた、今までの自分の体験にだけ基づいて、現状維持で行動していくのか。(ただ現状維持とは退化を意味するともいえるのだけれど・・・)

彼自身が幸せな感覚を多く持てる毎日になるように祈っておこう・・・