『いつかの少年…』 -10ページ目

秋、それは乾燥肌の訪れ。

九月ももう半ば。大雪山系の山々では紅葉が観測され、すっかり日も短くなってきた。
でもさすがにこの時間にもなると、少しずつ東の空が明るくなってきて、空気の冷たさが身に染みる。

そのうち昼間でも寒くなってきて、乾いた風で落ち葉が舞うんだろう。
そしてこの町にも雪が降るんだ。
あっちゅう間だよ、時の流れなんて。

そして人生も。

長いようで短いんだよな。
ツラいことがあって思い悩んでる時なんか、早く時間が過ぎればいいなんて思うけど、やっぱり時計は自分のペースで刻々と時を刻むし、所詮生き物の力じゃどうしようもできないんだよな。過ぎた日々に別れを告げ、これからやって来る未来を一生懸命に生きるしかないのかな。全部当たり前のことだけどさ。


やらなきゃならないことをやるだけなのかしら、人生って。

僕たちはふりかえれない。





どうして僕は、だんだんと大人になってく同年代の人間を見て嫌悪感を抱くんだろう。焦りや不安感を抱くんだろう。
きっと周りの人達に追いつきたいとか、劣等感とかだけじゃないんだ。
いつまでも忘れちゃいけないものを忘れないために反発してんだ。みんなあの頃のノリを失ってくのを見たくないんだ。


いつまでも青春を忘れたくない。ただそれだけです。
学生時代はみんな持ってたノリを、いつまでも続けていきたい。好きな仲間と好きなことやっていっぱい思い出作りたいんだ。
学生最後だからとか、若いうちだから最後とかって、なんか嫌だ。終わらしたくないし、終わりにする必要なんかないじゃん。年食っても、バカみたいなことして楽しむことが出来るのが、"知り合い"や"同級生"じゃなくて、"一生の友達"なんだと思う。


だってさ、人生で一番楽しいことって、友達といることなんじゃないかって思う。家族といるよりも彼女や嫁といるよりも、一番自分のノリを出して遊べるって、気を許した友達だけでしょ。
比較するもんでもないけど、家族や恋人と同じくらい友達って大事なものなんだろう。


だから僕はこの先結婚したり子供が出来たりしても、友達とバカなことして遊んでいきたい。車でどっか遠くにドライブ行きたい。温泉行きたい。焼肉パーティしたい。もういっそのこと家族ぐるみで旅行に行きたい。そのくらいの心持ちでいるんだぜ。


君と僕は一生の友達なのさ。




ギザギザ型の水銀船。





今から7年前、僕は高校2年生だった。


ちょうどその時期に好きな女の子に告白してフラれた。
フラれたけど、あんまショックじゃなかったのってあのときだけだなぁ。不思議だ。
まぁ失恋後だったから、どっぷり切ない音楽にはまってたんだ。友達からいろいろ教えてもらったりしてね。


そして7年前の今日も、夜家に帰って来てからSTANCE PUNKSかなんか聴いてたはずなんだ。
んで、風呂入ってテレビ見ながら相変わらずMDウォークマンでSTANCE PUNKS聴いてた記憶がある。

いきなりテレビの画面が変わった。なんかしらんけど、でかいビルに穴が開いてた。
僕はびっくりしてイヤホンをはずした。
すぐに友達から電話が着て、眠気なんか吹っ飛んでテレビにかじりついてた。
飛行機がビルに突っ込んでった。
しばらくしてバカでかいビルが消えてなくなってしまった。


あれからもう7年経つんだ。
記憶力の悪い僕でもあのときテレビで見た光景は忘れられない。ニューヨークの人達にはもっと強くあの悲惨な光景は目に焼き付いているんだろう。


忘れちゃいけないんだ。二度とあんな悲惨な事が起きないためにも。戦争もそうだけど、どんなに悲しい出来事でも後世に伝えなくちゃいけない。子供達が大人になったとき、さらにその子供たちが生まれてってなったときに、過去の歴史がキレイごとだけじゃなくて、悲惨なことがたしかにあったことも学んでもらわなくちゃいけないんだと思う。本当にあった、ありのままのことを。


現に僕がそうだ。
日本が戦争やってて、原爆を広島と長崎に落とされて、神風特攻隊がお国のために命捨てて、なんだか日本はかわいそうなことばかりだったっていうイメージが先行しちゃうもんな、日本の教育じゃ。
日本だってたくさん悪いことやってんだから、あの戦争の真実をちゃんと教えるべきだと思う。731部隊のこととかね。


もっと勉強しなくちゃ。