お知らせ 

〇施設の情報を募集しています!

当ブログでは、はく製や骨格などの展示している博物館や、生きている生物を展示している動物園、水族館関連の施設なども解説しております。

 可能ならば、すべての施設を周って実体験を元に記事をかけたら良いのですが、生憎ながら時間、資金、労力には限りがある為、一部情報不足です。

 そのため、実際に赴いた隊長さんの体験談や画像などの情報を募集しております。

 

 

※該当記事の下部の<コメント欄>叉はX<とりはね>の記事のURLを載せているポストのコメント欄に入力してください。

 注意点として、その記事とは関係のない内容、リポストやDMによるご意見は返信が無いものとみなします。

何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

〇記事の読み方

当ブログでは、<生息状況>の項目において、IUCN<国際保護連合>と環境省の評価の区分や<ワシントン条約>などの段階ごとに色分けして記載しています。

 また特定動物、外来種、天然記念物なども色分けしています

 

・評価区分では

LC:軽度懸念

(十分な個体数で絶滅の可能性が低い)

 

NT:準絶滅危惧

(絶滅の可能性が低いが、環境変化で絶滅種になる可能性がある)

 

VU:絶滅危惧Ⅱ類

(絶滅の懸念が高く、環境変化によりにENなる可能性がある)

 

EN:絶滅危惧IB類

 

CR:絶滅危惧IA類

(個体数の80%が絶滅し、人による保護が至急必要である)

 

EW:野生絶滅

(施設などの飼育下でのみ生息)

 

EX:絶滅

(地球上では絶滅され確認されない)

 

LP:地域個体群

(環境省が指定する個体群)

 

DD:データ不足

 

 

・ワシントン条約では

ワシントン条約付属書Ⅰ類

商業(売買)を目的とした国際取引は禁止。)

 

ワシントン条約付属書Ⅱ類

(Ⅰ類ほどではないが引き上げられる可能性がある。商用は可能。)

 

ワシントン条約付属書Ⅲ類

動物や植物が生息、生育している国(政府)が他の締約国に協力を求めている種。商用は可能。

 

・その他

特定動物

(動物種の中で生命、財産、身体に危害をもたらす可能性が高い種)

 

国の特別天然記念物

(国際的に重要で絶滅する可能性が高く特に価値が高いもの)

 

国の天然記念物

(国や自治体が指定し、絶滅する可能性が高く学術的価値が高いもの)

 

希少野生動植物種<希少種>

(数が非常に少なく、種の保存法に基づき、保護が必要なもの)

 

特定外来種

(外来種の中で人や生態系に著しい損害をもたらす種)

 

外来種

(国内には元々生息しない種)

(国内には元々生息しない種)

 

 

 

 

 ウミガメ

アカウミガメ

 

アオウミガメ

 

 

 今回はウミガメの紹介になります。

 

 カメ類の中では、珍しい水生のカメで、名前の通り海にのみ生息するカメです。

ウミガメにはアカウミガメとアオウミガメに大別され、世界中の海洋に生息していますが、

 野生で泳いでいる姿は見ることはできませんが、産卵時には海岸へ行き、卵を産む姿が印象的で、日本の童話<浦島太郎>のモデルとなっている動物でもあります。

 現在、爬虫類の中でも、カメ目の中でも、絶滅が最も危ぶまれている種でもあり、中には野生絶滅の懸念がされている種も存在します。

 

今回は、ウミガメ科のアカウミガメ、アオウミガメを中心に解説します。

 

 

 
分類(なんのなかま?)

 

 

爬虫綱カメ目ウミガメ科

 

 ウミガメは、爬虫綱カメ目に属する<潜形亜目(せんけいあもく)>のグループで、ウミガメ科と呼ばれる主に海を生息域とする水棲のカメです。

 

ウミガメ

 

オサガメ

 

 

 

 カメ目には、頭の特徴から、大きく<潜形亜目(せんけいあもく)>、<曲形亜目(きょくけいあもく)>の2つの亜目に分けることができ、陸棲種と水棲種に大きく分けることができます。

 ウミガメ科は<潜形亜目(せんけいあもく)>の水棲種で、ウミガメ上科と呼ばれるグループに位置し、その中にはオサガメ科もそこに含まれます。

  

 ウミガメという種類には大きく、アカウミガメとアオウミガメに分かれ、それぞれ<アカウミガメ亜科>、<アオウミガメ亜科>に大別されます。

 

アカウミガメ亜科には、アカウミガメの他に、<ヒメウミガメ>、アオウミガメ亜科はアオウミガメの他に<タイマイ>などがここに入ります。

 

 

 

 生息地

 

 インド洋、太平洋、大西洋、地中海

 

 ウミガメはインド洋、太平洋、大西洋、地中海などの世界中の海に生息していますが、主に海水温が高い熱帯や亜熱帯の海域に広く分布します。

 アカウミガメは、世界で最も広い分布域をもち、温帯域や高緯度の外洋にも活動範囲を広げています。特にアメリカ南東海岸やメキシコ湾に個体が集中しています。

 そのため、日本では、本州、四国、九州の沿岸で産卵地があります。

 

 アオウミガメも、熱帯~亜熱帯の海域に広く分布していますが、どちらかというと沿岸付近を回遊しており、休憩もそこで行います。

 日本では小笠原諸島や沖縄などでよく確認がされ、産卵地もそこになります。

 

 

 形態

 

 

上図:アオウミガメ

下図:アカウミガメ

 

アオウミガメとアカウミガメは特徴がよく似ていて、ぱっと見わかりづらいですが、頭、甲羅、口の形や色などが明確に違いがみられます。

 これは食性の違い、分布、生息環境による影響だと考えられています。

 

 

 

〇頭と口

 アカウミガメは頭や口が大きい形をしており、貝、甲殻類などの殻をかみ砕くのに適した形をしています。

 アオウミガメは頭や口が小さく、のこぎり状の歯が発達しており、海草や海藻をつまんで引きちぎりやすいように適しています。

 

 

〇甲羅の形

 アカウミガメの甲羅は全体的に赤褐色で、形が卵か盾に似ていて、助甲板が5つあります。これは流れが比較的強い外洋を回遊するために抵抗を受けにくい形になっています。

 

 アオウミガメの甲羅は全体的に褐色で、形が楕円形をしており、助甲板が4つあります。これは海藻などを食べる際、小回りが利きやすいように進化したと考えられています。

 

 余談ですが、日本童話の<浦島太郎>のカメのモデルはアカウミガメと言われています。

 

 

 

 生態

 

 

オリーブヒメウミガメ(アカウミガメ亜科)の産卵

※どうぶつ奇想天外

 

餌を求め、暖かい海を回遊し、繁殖シーズンに備えます。

産卵は夜間に行い、一斉に孵化し独り立ちが始まります。

 

〇環境

 アカウミガメは、沿岸~外洋と回遊範囲がとても広く、温帯~熱帯までの環境を好みます。

 アオウミガメはどちらかというと、浅い沿岸付近を好み、休憩もそこで行います。

 

 

〇食性

 アカウミガメは、どちらかというと肉食性の傾向が強く、貝類、甲殻類、クラゲなどの刺胞動物などもたべます。

 アオウミガメはどちらかというと、 海草や海藻を主に食べますが、脂肪が青く見えるのはその影響かと思われます。

 

 

〇習性や行動

 ウミガメは昼行性で、基本群れを持たず、単独で行動しますが、産卵行動のみ夜間に行う習性があります。

 ウミガメは生息地でもわかるように、広い分布域を持っており、餌の量の関係上、季節、海流、水温に合わせて、常に回遊移動していると考えられています。

 特に、比較的水温が高い海を好みますが、そこではよりプランクトン、海藻、魚類、甲殻類などが多く存在する為です。

 しかし、水温は季節によって常に一定ではない為、定期的に移動する必要があります。

 アカウミガメは魚類、甲殻類、クラゲなど移動する餌を求める為、外洋の広範囲まで移動を広げたとされますが、アオウミガメは逆に海藻や海草など多く生育している沿岸部を中心に行き来し、そこを休憩場所として使うことがあります。

 そのため、両種は食性の違いによって活動範囲に違いがみられ、産卵地も異なります。

 

 

〇繁殖

 ウミガメの繁殖シーズンは、3月の春ごろから8月の夏までにかけて行われ、孵化は大体早くて夏、遅くて秋ごろに孵化します。

 交尾は海中で数十分ほど行われ、終了後オスはその後の子育てには一切かかわらず、メスも産卵後、離れていきます。

 

 産卵シーズンを迎えると、砂浜に上陸し、穴を掘って卵を100個以上産み落とし、捕食者の見つからないよう足で埋めて

体でならします。

 産卵は基本的に夜間に行われますが、理由として静かで捕食者に狙われにくい、砂質や温度が適温である為です。

   

 卵は1か月半くらいに孵化が始まりますが、砂の温度によってオスメスが決まる性質を持ち、高いとメスが、低いとオスが多くなります。これを温度依存決定といい、ワニ、エビも同じような決定がされています。

 つまり、孵化の成功度やメスオスの数は、地球の温度や気候環境に大きく影響されます。

 

夜間に孵化が始まり、一斉に海にめがけて動き出しますが鳥などの捕食者に襲われる為、数千に1匹しか生き残れないとされています。

 アカウミガメは幼年期から、一人で餌をとり生きていきますが暖流である<黒潮>に乗って進み、アメリカ西海岸で成長し大きくなり、そこから北赤道海流にのって北太平洋に戻るとされています。

 

 ウミガメには帰巣本能があり、成長したメスのウミガメは生まれた場所へ、産卵をする傾向があります。

 

 

 生息状況

 

アカウミガメ

【EN:絶滅危惧IB類】

<VU:絶滅危惧種>

ワシントン条約付属Ⅰ類

 

アオウミガメ

【VU:絶滅危惧Ⅱ類】

<LC:軽度懸念>

ワシントン条約付属書Ⅰ類

 

※【】は環境省レッドリスト(第5次レッドリスト【令和8年3月】)、<>はIUCN保護評価。

 

〇状況

ウミガメ全体の保護評価ですが、深刻な状況で人の手を加えないといずれ野生個体は絶滅する可能性が非常に高いです。

 他、タイマイ、ケンプヒメウミガメ、オサガメのIUCN保護評価は、CR:絶滅寸前とされており、早急な保護が世界全体で求められています。

 アカウミガメは、依然として高い保護基準に達しており絶滅が危惧されています。

アオウミガメですが、保護活動、沿岸漁業の衰退、食習慣の変化などで、現在はLC:軽度懸念まで回復しました。

 しかし、依然として希少動物があるが故、密輸によるが身近に危険が潜んでいる為、ワシントン条約によって強い規制が行われています。

 

 

〇要因

 最も多い要因として、漁業活動における、網漁で縄にかかり、息継ぎができず溺死してしまう事です。

 他にプラスチックごみによる誤食による死亡、地球温暖化の気候変動や埋め立て地の建設による産卵地の減少、卵の違法採集などがあります。

 つまり、大半が人間活動による個体数減少を引き起こしているとされています。

 

 

〇保護

 現在環境省での取り組みとしては、産卵地の保全、人工照明の削減、混獲の禁止、プラスチックなどのごみ対策、ウミガメの幼体や卵を捕食する害獣などの対策、水族館などの施設を介したイベントの広報活動、卵の人工的な保護などが行われています。

 特にプラスチックは軽く、風に飛ばされやすい為、海に流れ着いてしまうと溶けることはありません。

 私たちができることは、どんなごみをポイ捨て、放置せずにキチンとあるべき場所に捨てることで、この小さなことが身近な動物の命を守ることにつながります。

 

 

 

 観察できる施設

 

一部の水族館で見ることができます。

 

 ウミガメは水族館で見ることができますが、一部の水族館でしか飼育しておらず、絶滅危惧種の為、繁殖の関係上、展示期間が設けられている可能性があります。

観察に行く際は、公式サイトなどで適宜、情報を確認する必要があります。

 

〇水族館

 沖縄美ら海水族館(沖縄)、鳥羽水族館(三重)、桂浜水族館(高知)、仙台市うみの杜水族館(宮城)など。

 

 

 

今回はここまで、ご購読頂きありがとうございました!

 

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【例】

 

<サーバル>の分類が間違っている場合パターンです。

 

【〇誤っている内容

哺乳綱クジラ偶蹄目イヌ科レプタイルルス属

 

〇正しい内容

哺乳綱食肉目ネコ科サーバル属

 

〇理由

サーバルという種はクジラ偶蹄目ではなく、食肉目に属する肉食動物のグループの1種で、ネコ科の動物です。

 以前はレプタイルルス属でしたが、現在はサーバル属に分類が変更されています。】

 

 

リンク 

 

〇X【とりはね】

けものフレンズ、動物関連などのつぶやきや動物園などの写真を投稿。

https://x.com/akakubiwarabee

 

 

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