お知らせ
〇記事の読み方
当ブログでは、<生息状況>の項目において、IUCN<国際保護連合>と環境省の評価の区分や<ワシントン条約>などの段階ごとに色分けして記載しています。
また特定動物、外来種、天然記念物なども色分けしています。
・評価区分では
LC:軽度懸念
(十分な個体数で絶滅の可能性が低い)
NT:準絶滅危惧
(絶滅の可能性が低いが、環境変化で絶滅種になる可能性がある)
VU:絶滅危惧Ⅱ類
(絶滅の懸念が高く、環境変化によりにENなる可能性がある)
EN:絶滅危惧IB類
CR:絶滅危惧IA類
(個体数の80%が絶滅し、人による保護が至急必要である)
EW:野生絶滅
(施設などの飼育下でのみ生息)
EX:絶滅
(地球上では絶滅され確認されない)
LP:地域個体群
(環境省が指定する個体群)
DD:データ不足
・ワシントン条約では
ワシントン条約付属書Ⅰ類
(商業(売買)を目的とした国際取引は禁止。)
ワシントン条約付属書Ⅱ類
(Ⅰ類ほどではないが引き上げられる可能性がある。商用は可能。)
ワシントン条約付属書Ⅲ類
(動物や植物が生息、生育している国(政府)が他の締約国に協力を求めている種。商用は可能。)
・その他
特定動物
(動物種の中で生命、財産、身体に危害をもたらす可能性が高い種)
国の特別天然記念物
(国際的に重要で絶滅する可能性が高く特に価値が高いもの)
国の天然記念物
(国や自治体が指定し、絶滅する可能性が高く学術的価値が高いもの)
希少野生動植物種<希少種>
(数が非常に少なく、種の保存法に基づき、保護が必要な物)
特定外来種
(外来種の中で人や生態系に著しい損害をもたらす種)
外来種
(国内には元々生息しない種)
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インフォメーション
〇イベント<セルリアン大掃除>が開催中!
〇新フレンズ<サンタクルスゾウガメ>、<アナコンダ>、<ファウストガメ>が登場!
※本記事では<ガラパゴスゾウガメ>を元に解説していきます。
ガラパゴスゾウガメ
CR:絶滅危惧IA類
ワシントン条約附属書Ⅰ
分類<なんのなかま?>
爬虫綱カメ目リクガメ科ナンベイリクガメ属
<ガラパゴスゾウガメ>は爬虫綱カメ目リクガメ科ナンベイリクガメ属に分類される大型のリクガメです。
しかし、現在発見されている種で11種がIUCN<国際自然保護連合>のレッドリストに含まれていますが、新種が見つかっているため、はっきりとした種数や亜種数が現在も定まっていません。
その為、今回、<けものフレンズ>で登場した<サンタクルスゾウガメ>や<ファウストガメ>もガラパゴスゾウガメの1種の可能性が高いと考えられています。
このように、ガラパゴスゾウガメは新種が見つかるたびにこの種を本種にまとめるかなどが議論されています。
カメ目とは?
カメ目は爬虫綱(類)に含まれる目の一つで、ケラチン質で覆われた甲羅(こうら)を発達させた特徴的な爬虫類です。
更にリクガメのように頭が短く甲羅に収めることができる<潜頸亜目(せんけいあもく)>、スッポン、マタマタのように首が長く収めることができない<曲頸亜目(きょくけい亜目)>に分けることができます。
〇甲羅・皮膚
カメの最大の特徴は、やはりケラチン質に覆われた頑丈な甲羅がついていて、これは背骨や肋骨(あばらぼね)が変化したもので、そこに手足の骨がくっつくような作りをしています。
形は種によって様々で、リクガメは厚く盛り上がった形状で、ウミガメやミドリガメなどの水生種は平たい傾向があります。
皮膚はヘビやトカゲと同じ、全体が鱗に覆われており、陸上に生息する種は乾燥から守っています。ウミガメのように水中を主な生息域とする種は皮膚呼吸を行うため鱗が陸上のカメと比べて少ない傾向があります。
カメも爬虫類の為、新しい皮膚に変わるために脱皮を行います。
〇手足
カメの手足は陸上に生息する種と水中で生息する種と形が異なります。
リクガメは短くて太く、丈夫な足を持っていますが、指は退化し、先にかぎ爪のようなものがあります。
ウミガメの様に大半を水中で活動する種は手足が横に平たく伸びていて水かきが付いており、上下運動し羽ばたいて泳ぎます。
ミドリガメやイシガメなど半水生の種は爪が長く、水かきが付いており犬かきのように泳ぎます。
〇生態
基本は温帯・熱帯を中心に森林、砂漠、海洋、河川、沼など多様な環境に生息しています。
リクガメは砂漠、森林、ウミガメは海洋、半水生種は河川、沼、池、淡水域に生息しています。
食性は種によって異なりますが、リクガメは草食性、ミドリガメやクサガメなどは雑食性、ワニガメ、スッポン、マタマタは肉食性、ウミガメも雑食性ですが種によって偏りがあります。
繁殖形態は全種<卵生(らんせい)>で基本陸上に産卵しますが、ウミガメのように砂浜に限定して産卵する種も存在します。
<鶴は千年、亀は万年>ということわざがあるように長寿命で100年以上も生きた記録があります。
〇社会問題
カメによる社会問題は現在多岐に渡っていて、大半が人の活動による影響が大きいです。
大まかに絶滅が危惧されている種が多いこと、外来種を野生に放ったことによる生態系の攪乱などがあります。
ウミガメ類は埋め立て開発により産卵場所を失ってしまうことやビニールやプラスチックによる海洋汚染による死亡や個体数の減少が深刻で、多くが絶滅危惧種に指定されています。
最近ではペットとして飼育していた個体が想像よりも大きくなってしまいそれを野外に放してしまい、野生化し爆発的に繁殖している問題があります。
特に<ミシシッピアカミミガメ>や<特定外来種>に指定されている<カミツキガメ>を野生に放してしまったために生態が攪乱されています。
生息地<どこにすんでいる?>
<ガラパゴスゾウガメ>の生息地は種名のとおり、エクアドル領のガラパゴス諸島にのみ生息する固有種です。
1種のガラパゴスゾウガメといっても、各群島によって甲羅の形や大きさが異なる種類が多く、独特な形態をしており、その分布域によって異なって名付けられています。
あくまで1例ですが、サンサルバドル島(サンチャゴ島)では<サンサルバドルゾウガメ>、エスパニョラ島では<エスパニョラゾウガメ>、そして今回登場したサン・クリストバル島の<サンタクルスゾウガメ>です。
前項でも書きましたが、それぞれの島に生息する種は亜種ではなくこれらは独立した種なのではないかと推測されています。
形態<どんなみため?>
鞍型
ドーム型
中間型
※Wikipedia
全長80∼130㎝、体重250kg~400kg
ガラパゴスゾウガメの全長は80∼130㎝、体重は250kg~400kgと非常に重く、リクガメ科の中では最大種となります。
全体は薄い灰色か褐色、鼻先あたりが丸形で個体によって黄色くなっています。
ガラパゴス諸島は各島々ごとに環境や生態が異なっており、その島の個体の大きさや甲羅の形が少し異なります。
甲羅の形は鞍型(くらがた)、ドーム型、中間型の3種類に分けることができます。
鞍型は標高が低い場所、ドーム型は湿度が高く気温の低い場所に生息している傾向があり、それぞれの食物の種類などにも影響していると考えられています。
生態<せいかつ、はんしょく、食べ物>
開けた草原、薮地、森林、また食性の関係上、サボテンが生えている場所を好む傾向があります。
完全草食性で、草、サボテン、葉、果実、花、コケ植物なども食べます。
これらの植物は水分が多く含まれている為、1年近くも水分をとる必要が無いと言われています。
また、カメは変温動物の為、体温保持に消費するエネルギーを使わない為、数か月は食べずに生きることができます。
窪地にできた水たまりなどがあるとそこにつかり寄生虫などを落とし避けたり、日光浴をして体温をあげたりします。
繁殖形式は<卵生>で、年に20個ほどの卵を地中に分けて4回産むため、産卵数は多いです。
寿命は非常に長く、150∼200年も生きるとされています。
ガラパゴス諸島とは?
<ガラパゴス諸島>とは、東太平洋の赤道直下にある火山群島で<世界自然遺産>に登録されています。
この島は数回の火山活動よってできた火山島で、最大の面積をもつ<イザベラ島>を中心に複数の島とそれに囲まれた岩礁がつらなっているのが特徴的です。
長い歴史の中で陸続きになったことは無く、大陸の生物が来なかったため、その島の環境独自に進化した、いわゆるガラパゴス諸島固有種が多く生息しています。
例えば、本記事で紹介した<ガラパゴスゾウガメ>、<ガラパゴスイグアナ>、<ガラパゴスペンギン>など島の名前を付けた種が多く生息しています。
また、一つの種類でも各島の環境に合わせ、複数の種に枝分かれし、形態など異なる種類も多いです。これらを適応放散(てきおうほうさん)いいます。
現在、外来種の侵入、ゴミによる環境汚染、地球温暖化の影響、開発による自然破壊など人為的な影響が著しい為、その影響で絶滅危惧種として指定される種も少なくありません。
その為、国が指定保護区を設けたり、各問題の対策や監視が厳しく行われています。
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【例】
※<サーバル>の分類が間違っている場合パターンです。
【〇誤っている内容
哺乳綱クジラ偶蹄目イヌ科レプタイルルス属
〇正しい内容
哺乳綱食肉目ネコ科サーバル属
〇理由
サーバルという種はクジラ偶蹄目ではなく、食肉目に属する肉食動物のグループの1種で、ネコ科の動物です。
以前はレプタイルルス属でしたが、現在はサーバル属に分類が変更されています。】
リンク
〇X【とりはね】
けものフレンズ、動物関連などのつぶやきや動物園などの写真を投稿。
編集履歴
〇20251114
・新たに<有隣目とは?>を追加しました。
・<分類>
文章と画像の位置を変更しました。
・<生息地>
画像を追加しました。
・<形態>
画像を追加しました。
・新たに<参考サイト>を追加しました。






