幻のアパート
パラレルワールドの私がこちらへ来た(?)話
以前、このブログで
私が行っていない場所で誰かが私を見た
または私の声を聞いた
という記事を書いたことがあります。
こちらの記事です。
当時はまだ、パラレルワールドという概念を
知らなかったので
自分の生霊のようなものが
行きたい場所や、気にかけていた人の所へ
飛んだのかな![]()
と思っていました。
しかし最近になってパラレルワールドのことを
知り、もしかしたら
別の世界線の私が一時的に
こちらへ来ていたのかな![]()
と考えるようになりました。
4つの記事の話はすべて、ひと夏の短い期間に起こり
その後はピタリと止まったので
「別の世界線の私」は無事に元の世界へ
帰っていったようです![]()
私がパラレルワールドへ行った(?)話
逆に、私がパラレルワールドへ行ったかもしれない
という体験談があります。
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祖父の家(母の実家)は京都市内にある
古い一軒家で、小料理店をやっていました。
現在ではもう築100年以上にもなります。
子供の頃は母に連れられてよく遊びに行き
中庭の池で鯉にエサをあげたり
薪で焚くお風呂に入ったり
お正月には土間で餅つきを楽しんだり
していました。
その家は2階建てで
2階の廊下には大きなすりガラスの引き戸が
ありました。
ガラス戸はいつもピッタリ閉まっていたのですが
ある時、私は思い切ってガラス戸を開け
初めて向こう側へ足を踏み入れたのです。
そこには古い木製のドアがいくつも並んでいました。
子供の私は、不思議の国のアリス
のような
気分になって
一つのドアを勢いよく開けたのです。
ドアの向こうは小さな和室でした。
真ん中にこたつがあり
見知らぬ男性と女性(たぶん夫婦)が
向かい合って座っています。
二人は驚いたように振り向きましたが
すぐに、にっこりと笑ってくれました。
その瞬間、私は
祖父の家はアパートも経営していて
その一室のドアを勝手に開けてしまった![]()
と思ったのです。
あわててドアを閉めて元の廊下まで戻り
ガラス戸を閉めて1階へ下りました。
子供ながら「悪いことをしてしまった
」
という自覚があったので
この出来事は長い間、誰にも言いませんでした。
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成人後のある日、母と祖父の話をしていた時
私はふと、昔の体験を思い出し
「そういえば、おじいちゃんの家は昔
2階でアパートをやってたよね」
と言いました。
すると母はきょとんとした顔で
「なに言うてんの。
アパートやってたことなんか
一回もあらへんえ」
と。
「いや、2階のガラス戸の向こう側に
いっぱい部屋があって…」
と言いかけましたが
母が「この子、大丈夫か
」みたいな目で見るので
そこで黙ってしまいました。
私は最初、母の記憶違いかと思いました。
しかし母は30歳過ぎまで実家で暮らし
家業(小料理店)を手伝ってきた人。
もし自分の家がアパート経営をしていれば
知らないはずはありません。
実は私も、小料理店についての苦労話などは
叔母から聞いたことはありましたが
アパートに関する話は誰からも
聞いたことがありませんでした。
では、私の記憶が間違っているのか。
しかし、あの時たしかに重たいガラス戸を開けた
ワクワク感を覚えています。
木製のドアの向こうにはっきりと
仲良くこたつに入る夫婦を見た記憶があります。
アパート経営でもしていなければ
家の一部屋にアカの他人が暮らしているなんて
とても考えられず…。
あの体験はいったい何だったのか
今でもモヤモヤしています。
こちらの記事に続きます。









