3.友人の目撃談
こちらの記事の続きです。
学校が夏休みに入った頃。
私は久しぶりに学生時代の友人Hと会い
大阪でランチを楽しみました
その際、二人の共通の友人Oのことが
話題にのぼりました。
Oは大学卒業後、数年で結婚して
当時はすでに一児の母親
毎日、育児と家事で忙しく
私もHも、なかなか彼女に会う機会が
なかったのです。
「Oは元気にしてるんやろか」
と、私が尋ねると
「相変わらず忙しいみたいやけど…。
8月にナントカっていうロックグループ
の
ライブに行くらしいよ」
と、Hがおしえてくれました。
「へえ、そうなの。
Oも少しは自由な時間ができて、良かったやん
」
そう言いながら、私はちょっぴり羨ましくもありました。
というのも、自分自身はずっと仕事が忙しくて
ライブやコンサートというものには
長い間、無縁だったからです。
それで、Oがライブに行くという話を聞いて
ああ、いいな～私も行ってみたいな～
と、思いました。
やがて8月も下旬に差し掛かった頃。
Ｈから残暑見舞いが届いたのですが、そこには
ゾッとするような文言が書かれていました。
「残暑お見舞い申し上げます。
ところで、この前話したロックグループの
ライブに行ったの？
Oが会場で、あなたを見たって」
こちらの記事に続きます。
