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ダニエルのBEEGEEなブログ

大好きなTHE BEE GEESのALBUMや情報について、思うままにつれづれと。愛蔵盤で振り返るBEE GEESの軌跡を紹介したい。

八重桜の下のロク

 GW中、育った場所にロクを里帰りさせた。引き受けた当初から一度は連れていこうと考えていた。いつものように散歩の延長線上で。突然、人生ならぬ犬生の殆どを過ごした故郷へ足を延ばした時、果たしてロクはどんな反応を示すのだろうか? 興味深かった。もちろん、ロクがどんな環境で育ったのかを知るのが一番の目的だった。

 ただ1つ、ロクが「(私の家に)戻りたくない」という反応を示したらどうしよう? やっぱり生まれ故郷で余生を過ごしたいのだ、と。そうなったら、それはその時考えよう、そう思った。

 ナビにブリーダーさんの住所を入力し、ドライヴを楽しんだ。約1時間。だんだんとその場所が近くなるにつれ、山の中へ。「ええー? こんな田舎の山の中でお前は育ったんだなあ」とロクに話しかけながら山を1つ、2つ超えた。カーブをくねくねと進み降りながら、とうとうナビが到着を示した。ロクはまだ気が付かない。こんな言い方は良くないが「ど」が付くほどの田舎。周りには田畑と山しか見えない。そんな場所に家がポツンと。よく見ると柴犬の姿が何匹か見える。

 「さあ着いたぞ!」。ロクを車から降ろし、家に向かった。家の前の小川を渡ったところで、ロクは懐かしい空気と風景に立ち止まった。玄関辺りに繋がれた柴犬2,3匹が吠える吠える。さすがにロクも気が付いたようで、興奮している。興奮し過ぎて何度も尿意を催すやら、便意を催すやら、リードは引っ張られ放し。私がブリーダーさんと話している間もとうとう興奮は収まらなかった。

 しばらくして、ロクがまだ幼い時に一緒に寝ていたという奥さんが「ロク、ロク!」と何度手を差し伸べてもロク自身は素っ気無い態度だった。「認知症なのかな」と言うけれど、そんな筈はない。「なんだか若返ったなあ」とブリーダーさんは言い、「キレイになった」とも言った。広い裏庭にまわると、たくさんの柴犬の姿が。全部で15,6匹いるそうだ。それぞれが個々の犬小屋の傍に繋がれ、ロクに向かって吠えている。5カ月前まで、ロクもこの中の1匹だったのだ。「特にロクは子をたくさん産んでくれた」そうだ。

 これだけ数がいると散歩はどうしているのだろう? 聞くと「時々この山に放していた」という。な、な、なんと。「これだけいたら、そうですよねえ」と合わせたが、衝撃だった。どうりでロクは散歩中にも鳥の死骸など平気で口にくわえる。そういう「野生」的なところがロクにはある。もちろん、その場で叱り、なだめるのだが。雌にしては体も大きく、喧嘩も強かったそうだ。やっぱりそうだったか。

 思い当たるフシはある。ドッグランに何度か連れていったが、雄だろうが、体が大きかろうが、ちょっかいを出されると構わず向かっていく。そして強い。相手を傷つけてしまったらマズいと、以来、あまり気が進まない。日頃の穏やかで、優しいロクの印象からはホント考えられない姿だった(笑)。

 いろいろとお話させて頂きながら、20分~30分。さて帰るぞ、とその時。ロクはどんな様子だろうか。その間、柴犬にずうっと、吠えられながらロクも興奮しっぱなし。仕方なく車までは引っ張っていった。さあ、車にはすんなりと乗ってくれるだろうか? と、少しリードに力を入れると、ロクは率先して車に乗り込んでくれた。これには見送ってくれたブリーダーさんも「おお!」と感心したようだった。

 その日はいろいろと考えた。ブリーダーの犬への愛情について。多産で大いに貢献したであろう年配のロクを結局のところブリーダーは手放した。人の気持ちを直ぐに感じ取るワンちゃんは愛情の深さだって肌で感じ取っているに違いないのだ。そして、これは本当に嘘のようなエピソードなのだが、その日の夜。いつもよりは機嫌良く酔っ払って横になってTVを観ていたのだが、ロクがおもむろに近寄って来て私の顔をペロペロと舐め始めた。嬉しかったが息が臭いのなんのって。「お前、くっせーな」と思わず言い放ってしまったほどだったけれど、ロクとの距離を少しは縮められたかと内心ホッとした。

 亡きチョコは嫉妬していないだろうか? チョコの首輪を胸ポケットに潜ませて毎日、毎日、歩け、歩けの日々。実はこのルーティーン、案外、草むしりと同じで無心になれることに最近気付いた。

  ありのままで、いいんだよ。ロクよ!

 

中学生の頃、この時代の清々しいBEE GEESに憧れた。私の夜明けの、朝の陽光はこの曲とともにあった。あの光の昇るさまをロクも立ち止まって時々眺めている。多くの動物にとって元気の源なのだろう。

 ついでにといっては花に申し訳ないが、知人から頂いたルピナス(のぼり藤)の花。大切に育ててきたが、やっと花開いた。土との相性があるので栽培には苦労した。紹介の場がないので、披露させて頂く。今度は別の色に挑戦してみたい。