銚子の犬吠埼灯台付近に来たのはもう15年以上も前のこと。灯台のらせん状の階段を上って太平洋を眺めた記憶がある。水族館にあった人食いサメの胃の中にあったものの展示の中にブーツのようなものがあったのに驚いた。その水族館は2018年1月に閉館したという。未だに再開はしていないようで、道路沿いの入り口にはロープが張ってあった。そんな事情があったのか、なかったのか。盆休みの犬吠埼海岸は家族連れでそこそこ賑わってはいたが、混雑というほどではなかった。
犬が吠える岬(犬吠埼)の由来は義経伝説にあるという。頼朝に追われた義経が奥州に逃れる途中、銚子に寄った義経は愛犬「若丸」を残して去ったが若丸は7日7夜、岬で吠え続けたというもの。まあ、「南総里見八犬伝」の由来も安房の国・千葉県にあるし、海を、海の香りを 山育ちのロクに見せ、感じさせてあげたい、そんな思いだった。ロクはどんな反応を示すのだろうか? 勿論、亡きチョコの首輪も胸に。
日差しが強過ぎて砂浜が熱くて、とても裸足では歩けない。そんな状況だったら、ロクを砂や岩場に連れていくわけにはいかない。幸い、台風一過の午後3時過ぎだったこともあり、砂浜の温度も「暖かい」程度だった。
海岸は離岸流があるため「遊泳禁止」だった
で、写真の通り、海の潮の香りは感じているはずなのに喜んだ様子もなく、いつもと変わらない様子。特に興奮することもなく、家の周囲を散歩している表情と同じだ。オイオイ、少しは感動してくれよ。チョコだったら、きっと波打ち際までいって一喜一憂を体全体で表現しただろう。犬の個性もまちまちだ。そこで、同じように海辺を柴犬と散歩している方に声をかけてみた。「うちも初めての海だけどいつもと変わらない」のだそうだ。山を歩きながら、嬉しそうにあちこちと臭いをかぎまわる方が柴犬には合っているのかもしれないな。
この夏、ロクを海に連れていく、という目的は果たした。OKだ。むしろ車の中で過ごした時間の方が長かったけれど、大人しくじーっと過ごしているロクの忍耐力にむしろ驚かされた。
BEE GEESで海の曲といえばその代表曲は「ODESSA」なのだろうけれど、この曲もよく聴いた。
I gaze upon a sea of smiling faces
Walk amongst the glow of moonlit places
と、ここでは月夜の浜辺が舞台なのだろうけれど、私はもう何十年と夜の浜辺を歩いてはいない。やはり、月夜の海辺は恋人たちのものだろう。ワンコと私だとしたら----(夢の中で)宇宙の片隅が似合うのかな(笑)。


