星のプリンセス | ダニエルのBEEGEEなブログ

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大好きなTHE BEE GEESのALBUMや情報について、思うままにつれづれと。愛蔵盤で振り返るBEE GEESの軌跡を紹介したい。

 朝に、晩に夜空のオリオンを眺めながらロクと歩いた畑の小径。手袋もマフラーも懐中電灯も欠かせなかったが、それでも星降る夜は心地良く、思わず鼻歌を口ずさむ。

♪ あの娘 明るく照らしてる 星のようになり~たい 僕だあって♪

♪ ほ~しのプ~リンス ほ~しのプリンス ほーしのぷり~んす♪と。

 いい年をして本当に気恥ずかしいのだが、誰も聴いていないのをいいことに、いいおっさんが犬のリードに引っ張られながらか細い声でつぶやくように。そして、この限りない宇宙時間のほんの一瞬の1度きりの人生をロクとともに歩む奇跡を確かめるのだ。

 ザ・タイガースの「星のプリンス」。BEE GEESの「小さな恋のメロディ」よりも前に、確か小学生の時に観たのがタイガースの映画「世界はボクらを待っている」だった。中でも印象に残っているのが芦ノ湖畔で撮影されたというこのシーン。「恋メロ」のお墓のシーンにも匹敵するロマンチックな場面に使用されている。オリジナルはシングル「シーサイドバウンド」のB面で、当時はむしろこのB面ばかり聴いていた。2013年暮れのタイガース完全復活コンサートでもこの曲は歌われなかった。この映画の中で歌われた「星のプリンス」は主演の久美かおりが沢田研二(ジュリー)と一緒にハモリ、一部、歌詞を変えて「星のプリンセス」と歌っている。後半には加橋かつみ(トッポ)がボーカルに加わるという特別映画バージョンで、シングル盤B面に針を落とす度、幼心にも「映画は違っていたよなあ」との思いがあった。

大人になって、幸いにもネット時代になり、この映画バージョンの「星プリ」がやはり存在し、CDになっているので即、購入。それが上のCDだった。随分前の話なのだが。98年発売。アナログマスターテープをデジタル・リマスターしたもので、「恋の奴隷」のヒットで当時有名だった奥村チヨやポップスを歌っていた伊東きよ子の歌がフューチャーされている。特筆すべきはBEE GEESの「ワーズ」を伊東きよ子とハプニングス・フォーが軽いタッチののりで歌っている。あの当時、「マサチューセッツ」のカバーは多かっただろうけれど、「ワーズ」をカバーしたのは岸部シローぐらいじゃなかろうか。同CDではタイガースの「花の首飾り」も歌い、演奏している。

これは夕暮れではなく、夜明けのワンショット

 で、再び散歩の話なのだが、ゴム底の靴をズッズッと鳴らしながらほのかな外灯の下を月明りに見守られながら歩いたこの冬はホント寒かった。最近やっと蛍光タスキや懐中電灯の助けの要らない季節になりつつある。夜明けも早まってきた。そんな時には勿論、BEE GEESの「IN THE MORNING」が口を衝いて出てくる。すり減った靴底や廃棄処分した他のシューズの分、ロクへの愛情も深まっているのだと思う。

 映画「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」のヒットに気をよくしてしまって、ブログ更新がついつい疎かになってしまった。人間満腹感を得ると、何もしたくなくなるのだ。反省しきり。更新していないにも関わらず、ブログを訪問下さっている皆様、ありがとうございます。やっと春が来ました。季節を楽しみましょう。