「さよならのニュアンス」 | ほどほどに

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「さよならのニュアンス」

作詞 来生えつこ 作曲 来生たかお


きっといつかはこうなることを

予期していた私よ

綺麗事だけで毎日を過ごせるものじゃないわ

あなたは夢を語りすぎ 

あまりにも欲ばりだったわ


男はいつもロマンを追って

生きるのはわかるけど

暮らし方はファッションじゃない

もっと現実的よ

あなたは無理を重ねすぎ

自分で自分をしばってる


もっと肩の力を抜いて 窓辺の景色に

身を委ねてみればいいのに


さよならは笑顔で言いたいわ

あなたもつらいでしょう

本音は優しい人だから 自分から言えなくて

傷つけることを恐れて

遠回しに言葉を濁す


もっとつきなみな恋人で 私は良かったの

人生を急いじゃいけない

大事に生きて



いやー涼しくなったと思いきやまた蒸し暑く

やっぱりそうかと思ったらまた肌寒く💦

翻弄されて体調狂う~!


来生さんのツアーも無事大千秋楽を終えました!いやー良かった!ばんざい!

バンドの皆様、スタッフの皆様

本当にお疲れさまでした。

猛暑をはさんでの長丁場、体調管理も大変だったと思います。

来年も…再来年も頑張ってください!

そういえば博多のMCで来生さんが 一昨々日(さきおととい)という言葉をさらっと使われていてとても来生さんらしくさすが!と思いました。最近はなかなか聞かない言葉なので(私はね)


さて、伊東ゆかりさんへの提供曲

「さよならのニュアンス」です。


伊東ゆかりさんへは何曲か提供されていますが

個人的にはかなり相性がいいと思っています。

女歌も多い来生さんですが、

私は女性歌手が歌うのは意外と難しいと思っていて。

これは好みですが。


伊東ゆかりさんはすごく好きです。

重すぎない透明感のある声 

お芝居のような表現力

品の良さ

音域などなど…。

ちょっと突き放したような表現が好きですね。

この歌もその魅力がすごく出ていると思います。


初めて聞いたのはいつだったかなぁ。

中学生だったと思うのですが…

ラジオで伊東ゆかりさんの特集をしていて。

番組タイトルは忘れたのですが、

FMで1人のアーティストをピックアップする

1時間くらいの番組だったかと。

大好きで毎回録音していました。

普段テレビなどではあまり聞けないアーティストの作品も聞けて良かったんですよね。

後から消したり残したり。

その番組で聞いたと思います。


来生さんの曲と言うのはその時知って

♪みればいいのに~

のところが「好きーーーっ」て思ったのを覚えています。

何か鼻歌みたいに軽く歌っているのに切なくなるような不思議な気持ちも。


今改めて歌詞を読むとイメージの何倍も大人!

切ないとかのレベルじゃないくらい。

でもこの歌詞とメロディーを

やりすぎないナチュラルさでさらっと歌いつつ切なさや寂しさも伝えられる伊東ゆかりさんは

やっぱり素敵な歌手だなぁ。


このメロディーをこんな別れ方をする別れの歌にするえつこさんもすごいな。


ロマンと現実のはざまの恋愛に終止符を打つ

その思いを、例えば夕暮れの中ゆっくりと歩きながら心の中で語っているような。

素敵な大人っぽいシックなワンピースにハイヒールを履いた魅力的な女性。


♪もっと~ のあたりからは少し軽快さを感じるメロディーが、ポケットに手を入れて少し足で蹴るような仕草で歩くうつむいた姿とか、

そういう1人語りの場面が浮かびます。


2番の♪もっと~ からは心の整理もついて

私はね、つきなみな恋人で良かったのにな

あなた、人生を大事に生きてね。

とちょっぴり寂しさ…そこから彼へのエール 

もうこの時彼女はしっかり顔を上げて

歩幅も広くなり力強く歩いているんだな

って後ろ姿を想像しました。


妄想しすぎなんですけどね(笑)

これが楽しい。


タイトルの「さよならのニュアンス」

これもまた深い。

単純に陰影としての意味も有。

差異として考えると、

彼と私のさよならの思いのささやかな違い。

2人とも別れは決めている。

でもそこにある理由や相手への気持ちなどは

実は決して同じではないこと。

別れに至るまでもお互いの心のすれ違いがあったのに、別れに対する思いそのものも1つになれない寂しさ。

そんな深読みもしてしまいます。


秋の気配の頃に聞くとなおさら沁みる

素敵な曲と歌声です。