「瞳で片想い」
作詞 来生えつこ 作曲 来生たかお
あなたがそっと瞳で語る時
静かな風を感じてた
目と目でわかる そんな関係だと
私はいつも信じてた
月夜の歩道 触れた手のひら
無言の中 愛だと思って
皮肉ね 瞳で片想い
私ひとりで綴ったロマンス
皮肉ね あなたの瞳には
私以外の景色も映っているなんて
素早い季節 秋風があなたに
ささやいたのね 気まぐれを
受け身で恋を 夢見た心が
今は歯がゆく雲に見えかくれ
青空もう一度瞳に
まぶしく宿し 恋を見つめてく
青空感じたそのままを
言葉に替えて 微笑みも添えて
渡すよう
皮肉ね 瞳で片想い
あなたへ繋ぐ 言葉足りなくて
皮肉ね 今頃青空に
広がる心 膨らむ予感がまぶしくて
素敵な曲です。
かなり好きです。
来生さんほどアイドルに書いた人いないんじゃないかと思うくらいたくさん提供しています。
逆に書かなかったアイドルの方が珍しく感じるくらい。
いや、アイドルだけでなく歌謡曲を主戦場とする歌手たちも。
どれも思うのは派手さはなくても素敵な曲ばかり。
そんでもって難しい![]()
この曲も難しそうです。
さほどうまい方とは言えなかった八木さんは頑張っています。
それでちょっと思ったんですが、なんだか拙そうな歌唱力の可愛い子が、健気に一生懸命丁寧に歌っている姿がなんとも萌えたのでは?ということ。当時のアイドルはこぞって歌を歌い、お芝居もしていました。
歌わされてるんだなって子も正直いました。
でもみんないじらしくて健気なんですよ。
アイドルイメージとして。
本当の姿は知りませんよ(笑)
周りにいそうな普通っぽい可愛い子(本当はいやしないぐらい可愛い子)がたどたどしさや初々しさをふりまきながら歌う。
不思議な魅力がありました。
それを最大限に引き出すのが来生さんの曲だったのかなって。
周囲にいそうで本当はいやしないぐらい可愛い子と同じく、誰でも歌えそうで、本当は歌うとやだ!難しい!曲。
てらいがなくて品がよくてピュアな曲
あの切なさが少女時代の切なさにリンク
この曲もそういう風味で満ちています。
愛しみがこみ上げるようなメロディー
思わず目を閉じてしまうような切なさ
いい曲です。