森への地図
作詞 来生えつこ 作曲 来生たかお
バナナの三日月 幻想ランドへ誘うよ
都会の森から 心の森へと go on , to dream
そっと キリギリス達の バイオリン聞いて
案内するのは 耳のちぎれた白いウサギ
急がせる
君はさらわれたシンデレラ
僕はガラスの靴をひろう
流れ者の オオカミ達すれ違う
すぐに 行くよ 君の もとへ
高速道路の 金網の下の暗い森
横切って
届いた地図には 君からルージュのHelp me
都会の迷路は 恋まで混乱させるよ
そっと フクロウのポリス だし抜いたあとで
高速道路の 果てまで君を探しながら
さまようよ
愛する君には 夢ではないと強く叫び
走るだけ 森へ行く
アルバム「I Will…」の中の1曲です。
私はこのアルバム、多分1番聞く機会が少ないアルバムだと思います。なんでかな?
ジャケ写もステキだし、好きじゃないわけでもないのに。不思議アルバムです(笑)
そしてさらに不思議なこの曲。
この歌詞とメロディーと声のギャーーップ!
そこも狙っていたのかしら。
確かに効果的だと思います。
バナナの三日月や幻想ランドやキリギリスのバイオリンといった言葉が並び、おとぎ話のようなファンタジーな世界を思っていたら、次に
「耳のちぎれた白いウサギ」!!
(;´゚д゚)ゞ
えっ?アリスの世界かと思いきや!
一気にデヴィッド・リンチっぽい世界に!!
ぽいて言うかもうデヴィッド・リンチですよ。
でもこの作品はデヴィッド・リンチの代表作「ツイン・ピークス」より早いんですねー。
と思っていたらちょっとメロディーの感じも変わり、ポップな雰囲気に。
デヴィッド・リンチどこ行った?になります。
続く世界はシンデレラのガラスの靴や高速道路の金網の下など、映画の1場面をフラッシュのように繋いでいくイメージが浮かびます。
そのスピード感もつかみどころのない感じが効果的かなと思います。
何年後かに聞いていた時はミュージカル「Into the Woods」が思い浮かびました。
もっと明るさはあるしあらすじなどはもちろん違いますが。
でもこれも後なんですよね。
えつこさんの先取り能力!?
そんな摩訶不思議な世界を貫くのが、来生さんの声です。フェイクもつかいながら、決してタフガイとは違う主人公。
だけど愛を胸に耳のちぎれた白いウサギについて行き、オオカミとニアミスしながらフクロウから逃れ、君のメッセージにハラハラしながら進んでいくでも意外に楽観的な(笑)ちょっとしたGrowing up storyにも思えてくるではないか!←あくまで個人の感想です。
この雰囲気を出せるシンガーはちょっといませんよ。そう思うとこの歌詞をつけた意味も妄想しちゃうわー🎵←あくまで個人の感想です。
そしてこの曲も構成が複雑で凝っている。
それこそミュージカルの中の1曲のように。
さて「君」に会えた時、「君」はどんな「君」なのか。「僕」はどうするのか。
あー妄想は楽しい。
「走る」だーけー♪が好き♥️