鎌倉殿の13人 第25回 「天が望んだ男」 | ほどほどに

ほどほどに

ただただ好きなこと
好きなもの日々のことを

6月の最後の放送回

ドラマが始まって半年の折り返しでついに大泉洋・源頼朝が退場となりました。


終始頼朝を中心とした「その日」を丁寧に描きとても静かに幕を引いた印象です。


ここまでの粛清、裏切り、悲劇の死が押し寄せてくる展開を思うと、穏やかとすら感じました。そして名演といえる大泉・頼朝の魅力をふんだんに盛り込んでいたと思います。


怯え続け眠れない気弱な姿

迷信めいたことをすぐ信じて右往左往する単純な姿

巴の前で驚くほど素直に謝り涙を流す姿

そこに至るまでの和田や盛長とのコミカルなやりとり

女好きと公言し、りくともちょっと良い雰囲気になったりする姿

政子との微笑ましいやりとり

義時に語る時の清々しい瞳

馬上で見せる盛長との絆


ここまで引っ張ってきた大泉・頼朝へのはなむけのような場面が一杯だったと感じました。


それだけこの大河における頼朝のキャラクターが見事だったと思います。


大泉洋さんならではのコミカルなシーンを見せつつ、終始孤独で寂しい頼朝の影をほのめかしていました。頼朝が自分に感じる不安定さや寄る辺のなさと、誇りと野望を持ち神輿だろうとなんだろうと頂点に立つ器の両方を常に感じさせる緻密な演技だったと思います。


大泉さんはいじられキャラで面白いのは間違いありませんが、役者としてもすごい実力だと思っています。ちょっと軽くみられがちなのが悔しいくらい。


#全部大泉のせい なんて話題になりましたが、ここまで大泉のおかげとも言える頼朝の退場によって第1部の幕が閉じられました。


鈴の音の演出を色々な考察がされていましたが私はそこまでの深読みは感じず、ステージが変わっていく合図のような感じだと思っていました。ただし演出はおにぎりやお餅やお水などをちりばめて暗殺も含めた可能性を匂わせたのかなと。


私は「草燃える」を夢中になって見ていたので、頼朝がなくなるときイビキをかきはじめて政子たちが驚いているのが印象に残っています。脳卒中とかでイビキをかくんだということを大河ドラマで知りました。



義時の後妻役の堀田真由さん。

すごくいいですね。可愛くて現れると花が咲いたよう。いいアクセントになっていると思います。


そして宮沢りえさん。

素晴らしい。もう本当に怪しくて妖しくて。


今後楽しみなのは

北条時政と三浦義村

役者の力の見せ所

三谷さんがこの2人にどんな見せ場を作るのか楽しみでしかたありません。



さあ!ここからが本当のサバイバル

ますますの裏切り、粛清、陰謀、暗殺が繰り広げられます。


ラストマンスタンディング!


最後に立っているのは誰だ!?


お疲れ様!洋ちゃん!