3月なんですよね。
毎年3月って心身ともに調子良くないんですよね。年度末だから!?←関係あるのか?
季節の変わり目だから!?←これはありそう
今年もやっぱり地味に不調です。
仕方がないねー。
土曜日にBSプレミアムで放送されたドラマ
「ペペロンチーノ」を見ました。
いっぱい感想を書こうと張り切っていたのに
何にも書けない。
沸いてきた感情を言葉にできない。
石巻でレストランのシェフをしている
草彅剛演じる小野寺潔の震災から10年目の物語です。小野寺だけではなく、妻や友人や主治医たちの物語も。
遠い地に住むものが見て涙して感動しました!なんてありきたりの言葉を発するのも憚られる思いです。
妻役は吉田羊さん。
吉田さんが演じるからこそにじみ出たものがあり、そこがポイントでもありました。
でも、別の雰囲気になるのを承知で竹内結子さんでも見たかったなと。
素敵な女優さんを失ったんだなと改めて思いました。
草彅剛さん。
マスクをした場面では瞳の力がより一層強調されて、セリフなんかいらないくらい。
アルコール依存症に苦しんでいる病院のシーンは、表情の変化に引き込まれました。
怯えつつも飲みたいという欲望にとりつかれた顔と虚無と救われたいと願うすがるような瞳。
この場面での相手役 國村隼さんもスゴい存在感と迫力で、そのシーンが何ランクもアップしたように見えました。
内容的にもネタバレできないのですが、
それでなくても多くを語れないです。
静かで強くて温かくて優しい作品でした。
さてさて「青天を衝け」も第4話
相変わらず徳川家康が出てきて「前回の放送で」なんて言いながら説明してくれます(笑)
この場面、家康の話も興味深いですが、後ろで黒子たちが次から次へと説明に合わせて背景や小道具を取り替えていく様がスゴい!
舞台装置のようでありパラパラ漫画のようでもあり、絵巻のようでもあり楽しい

アイデアがすごいです!
4話からはいよいよ堤真一さん演じる平岡円四郎が本格的に登場します。
円四郎は慶喜の側近です。
堤さんの華やかさや軽妙さやおおらかさが爆発していてとても魅力的です。さすが!
実際の円四郎も飄々としていて、ものすごく頭が切れたと言われています。
それゆえに慶喜の側近に大抜擢されたのですが
その事がこの後の円四郎の運命を変えると思うとまだなにもしてないのに切ないです。
慶喜のお世話をすることになった円四郎は、
慶喜の食事の折りに飯をつげと言われしゃもじをつかむように握り、お椀に山盛りにご飯を入れて出します。
慶喜はその無作法を叱ることもせず
「不服ゆえの無作法なのか、本当に知らないゆえの無作法なのか」と確かめます。
そして知らないゆえとわかると、自らしゃもじを持って作法を教えるのです。
この事と、農民への感謝を忘れないため「農人形」にご飯を備えて食事をする慶喜に円四郎は惚れ込んでいきます。
ご飯や農人形のエピソードは史実だそうです。
今回はとにかく堤真一がもっていってしまいましたね!本当に魅力的でした。
いやいや、平岡円四郎がこんな風に魅力的に描かれたことって初めてだよね!
サブタイトルは「栄一、怒る!」でした。
怒るであろう場面で「怒らない慶喜」と
皆が我慢している場面で「怒る栄一」
徹底的に対比させながら物語は進んでいくようです。
父上と母上に会った慶喜の嬉しそうな顔が可愛かったなぁ。