栄一、踊る! 慶喜、舞う! 草彅剛、獲る! | ほどほどに

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ついについに草彅剛が
ブルーリボン映画賞主演男優賞を獲りました!
この日をどれだけ待ったことか!
今年度、やっと代表作と言えるものに出会い、
秋からの賞レースにノミネートされました。
独立前も後もほとんど映画の演技賞はスルーだったので(大人の事情)ようやくここまで来たとまず感慨深かったです。


ここまで(アカデミー賞まで)主要映画賞に全てノミネートされているのは草彅剛だけです(多分)でも全滅でした。
残るはブルーリボンとアカデミー。
アカデミーは色々あってノミネートだけでも奇跡なので、ブルーリボンを逃したら後はないと思っていました。
本当に本当に良かった。
久々に胸のつかえが取れたような思いです。
悔しいのは表彰式がないこと!
スピーチを見て号泣したかったわー👋😆🎶✨
コロナめ!


さてこのタイミングで受賞ニュースだったので
記事の頭に追加して書いたのでここからようやく「青天を衝け」です。
長くなってすみません。

今回で子役さんが終わり、大人にシフトします。栄一役の子役さんが素晴らしくて寂しいくらい。女の子みたいなのですが、神社で千代との場面ではちょっと仕草が男っぽかったりしてなかなか魅力的でした。
とにかくキラキラキラキラ✨
これを受けとる吉沢くんはプレッシャーかかるだろうなぁ。
子どものキラキラにはかなわないですもんね。

喜作と2人で踊る獅子頭の中の栄一の表情をとらえながら、獅子の背が大きくなっていき、頭を取ると大人の栄一と喜作に。
躍動感のある栄一のキャラクターと、喜作との絆を強調した演出だったと思います。
獅子がとても美しく、本物の獅子頭と知ってさらにおどろきました。

対比して

慶喜の子役さんも「何を考えているのかわからない」慶喜評を彷彿とさせる演技。
髷を結う間も待てず寝転び、嫌みを言っていたかと思えば、上様の前で何か言わないかとハラハラしている家臣の心配をよそにシレーッときれいな言葉を並べる。
家慶に利発さや才能を可愛がられ、能の舞いも披露。演目は「知章」父・平知盛をかばって16歳で命をおとした息子の話だそうです。
意味深!

そして能面を外したら草彅・慶喜に。
その目は暗闇の中で怒りとも悲しみとも怯えとも虚無ともつかない、「空洞」な慶喜の心を感じました。

能舞台がとても綺麗で神秘的でした。


大河式のセリフ回しをあえてしないことで慶喜が浮いている感じを出せたらと言っていました。そこが否定されるか受け入れられるかドキドキです。



本当におめでとう!