横浜リボン2022・June
2022年6月18日(土)ラジアントホール
11時30分開場/12時00分開始
観衆:170人(満員)
★エキシビションマッチ3分間
星ハム子 (0-0) 篠瀬ありさ
※篠瀬ありさ 6月26日後楽園ホール大会にてデビュー決定
練習生のありさにとって、道場以外の会場での初エキシ。リングの大きさも異なり、会場の雰囲気も違う状況で、星ハム子に挑んだ。ロックアップからロープ際にハム子を詰めたありさはエルボーの連打。
さらにハム子相手にタックル合戦を挑むなど、気持ちに強さもみせたありさは、ハム子の逆エビ固めにも耐え抜き、遂にハム子をタックルで倒すと、さらにボディスラムを決め、スクールボーイで攻め立てて3分を戦い抜いた。
〈試合後のリング上〉
ハム子「今日、エキシビション、何回目?」
ありさ「3回目です!」
ハム子「初めてやったけど…(息遣いが荒い)…いいねえ!篠瀬ありさ、いいんじゃない!デビューしたい?」
ありさ「はい!」
ハム子「早くデビューしたい?」
ありさ「したいです!」
ハム子「(本部席の藤本に)つっか、早くデビューしたいって。」
※藤本がリングに上がる。
藤本「どうしよう、涙が…。」
ハム子「泣いてんじゃないよ!こっちは疲れてるんだよ!このあと試合もあるんだよ!」
藤本「早くデビューしたい?」
ありさ「はい!」
藤本「6月26日の後楽園大会はアイスリボンのロゴが変わる、新しい始まりの日です。そこで、デビューをしましょう!(観客の拍手を聞きながら)篠瀬ありさ、デビュー決定!実はお父様にはいつでもデビューできるように、コスチュームを作っておいてくださいと伝えておりました。なので新しい日に新しいコスチュームを着て、デビュー頑張ってください!」
ありさ「(泣きながら)ありがとうございます。」
◆第1試合 ICE×∞王座決定トーナメント2回戦15分1本勝負
×トトロさつき (11分03秒 ギブアップ) 本間多恵〇
※腕ひしぎ十字固め
※本間多恵 6月26日後楽園ホール トーナメント準決勝進出
6月26日後楽園ホール大会の準決勝・決勝への進出者を決める2回戦第1試合は6月5日大阪大会でリボンタッグ戦を行ったばかりの本間とトトロの一戦。いきなりバックに回った本間だが、トトロは冷静に裁くと腕を絞め上げる。さらにヘッドロックを決めるが、これを逃れた本間はバックからおんぶスリーパー。コーナーに叩きつけても粘る本間をトトロはリング中央で自ら後方に倒れてスリーパーから逃れると串刺しラリアット、本間の腹の上に乗っての踏みつけから逆エビを狙う。本間は足を取られた状態から上体を起こし、ポジションを横に移動すると腕十字へ。トトロが反転し逃れると本間の腰にセントーン、ボディプレスを決めカバー。カウント2で返した本間は脇固めへ。さらに反対の腕も抱え込むが、ここでトトロがロープへ逃れる。トトロの腕をロープに絡めてストンピングを入れる本間。
さらに締め上げて、自らロープに飛ぶが、ここでトトロがカウンターのラリアット。両者倒れ込むが、共に上体を起こしてのエルボーの打ち合いへ。さらにスタンディングでのエルボー合戦から本間がDDT、ミサイルキックでカバーもカウント2。トトロのバックに回った本間だが、こらえたトトロはクロスボディで押し潰しカウント2。
続けてヒップドロップを連発してのフォールもカウント2。セントーンを決めたトトロを本間がエビ固めで返すもカウント2。トトロがカミカゼから動くこと雷霆の如しを決めるも、これを本間がカウント2でキックアウト。客席からどよめきが起こる。トトロがセコンドからのダイビングセントーン。これを自爆させた本間は「もらったーっ!」と叫びながらの腕ひしぎ十字固めを決め、トトロからの逆転勝利でベスト4に一番乗りを決めた。
◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
チェリー&×キク (12分30秒 エビ固め) 朝陽&松下楓歩〇
※ファルコンアロー
共にタッグチームとしての実績を残していきたい魁!女熟と1年9組の対戦が実現。開始と同時に奇襲攻撃を仕掛けたのは1年9組。朝陽がキクに、楓歩がチェリーに同時ドロップキックを叩き込み、さらにキクを捉えると、クイックタッチでの連続攻撃や連係も見せ、試合の主導権を握る。この日がデビュー19年目の第1戦でもあるチェリーがキクをアシストしながら、試合の流れを引き戻そうとするも、勢いに1年9組にあり。
最後もチェリーをダブルのブレーンバスターで場外に落とし、残ったキクを楓歩がファルコンアローで沈めた。
〈試合後のリング上〉
※1年9組がマイクを要求。
楓歩「1年9組、勝ちましたーっ!私達がマイクを持ったということは皆さん、わかりますか?今、ここにチャンピオンいないですけど…。」
朝陽「なんでいないんですかね?タッグチャンピオン不在の大会なんて、過去に腐るほどあったかもしれないけど、今のアイスでそれはダメなんじゃないのか!」
楓歩「ということで、1年9組、リボンタッグに挑戦表明…。」
2人「しまーす!」
朝陽「ここにトトロさんもまなせさんもいないので、聞こえるようにもう一度、大きい声で言います!」
2人「1年9組、リボンタッグに挑戦しまーす!」
朝陽「トトロさん、まなせさんからOKの声が聞こえるのですが、皆さん、いかがでしょう?」
※観客から拍手が起こる。
朝陽「なめとったらあかんでよって言ってますよ、トトロさん。今、アイスリボンの純血・所属タッグが1年9組のみとなっております。他団体の人が巻いてアイスリボンはハッピーだって言っているような団体にしてられないですよ。今こそ1年9組が動く時だと思います。日程は実は決めてないんですけど、でも早いうちがいいな~って思ったりしちゃったりとかね。」
楓歩「来週、後楽園があったりしちゃったり。」
朝陽「あったりしちゃったりするので、どうでしょう?できればそこがいいなっていうことは大きな声でお届けしたつもりです。」
2人「以上、1年9組でした!」
◆第3試合 8人タッグマッチ30分1本勝負
ラム会長&山下りな&雪妃真矢&×咲蘭 (16分06秒 ブロックバスター・ホールド) 星ハム子&櫻井裕子&柳川澄樺&NATSUMI〇
ハム子、咲蘭以外は他団体・フリーでメンバー構成された華やかな8人タッグ戦。試合は序盤から8人の選手が入り乱れながらの激しくスリリングな攻防が展開された。スタートはこの日がアイスリボン復帰戦のラム会長。相手チームはもちろん、味方からも手荒い祝福を受けながら、いつもの中指ポーズを決めたり、スピーディな動きで相手を翻弄したりと、コンディションの良さをアピール。
しかし、会長以上に、この試合で先頭に立って暴れまくったのがハム子。何度も山下のボディブローを浴びながらも、キャリアの若い櫻井、柳川、NATSUMIを好リード。
的確な指示を与えながら、最後は咲蘭を捉えると、ハム子を中心にしたフォーメーションから、粘る咲蘭をNATSUMIがカウンターのブロックバスターに決め3カウントを奪った。
◆第4試合 ICE×∞王座決定トーナメント2回戦15分1本勝負
〇安納サオリ (9分54秒 タンタンドル) あーみん×
※安納サオリ 6月26日後楽園ホール トーナメント準決勝進出 本間多恵vs安納サオリ決定
ベスト4一番乗りの本間の対戦相手を決める2回戦第2試合は元アクトレスガールズ対決。ロックアップであーみんが安納をロープ際に追い込むも切り返した安納があーみんにトーキック。怒ったあーみんがタックルで吹っ飛ばし、コーナーに振っての串刺しラリアット、ヒップドロップ、さらに強烈な逆水平チョップのラッシュ。コーナーにうずくまった安納だが、ビックブーツであーみんを場外に落とす。「上がって来い!」とリング上で待つ安納だが、あーみんはこれを拒否して会場外へ。追いかける安納。もつれてリングサイドに戻り、あーみんが場外でタックルを決め安納を倒すと、勝機と見たかリングに戻す。リング中央で再びチョップ連打のあーみん。安納もチョップで反撃もあーみんはスピンチョップを決め安納を倒すと、カナディアンバックブリーカーへ。そのままコーナーに逆さづりにしてボディアタック。崩れ落ちた安納にセントーンを決め、あーみんがコーナーに上がる。追いついた安納がフィッシャーマンズ・スープレックスで投げ落とす。さらにフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウント2。
安納がウラカン・ラナを狙うが、これをこらえたあーみんが逆エビ固め。ロープに逃れた安納だが、その腰にあーみんがダイビングセントーンでカバーもカウント2。あーみんが俵投げから再度、ダイビングセントーンを狙うが、安納がかわし自爆。安納が顔面への蹴りから首4の字へ。
丸め込みで切り返したあーみんはヒップドロップから変形サマーソルトもカウント2。あーみんがダブルアームに決めるが、切り返した安納がポテリングもカウント2。あーみんが飛び込みラリアット。吹っ飛ばされた安納だが、雄叫びを挙げて起き上がると延髄ハイからジャーマン・スープレックスで投げ、エビ固めもカウント2。
安納が自らロープに飛んでのタンタンドルでカウント3を奪い、トーナメント準決勝へ。同日デビューの本間との一戦に臨む。
◆第5試合 ICE×∞王座決定トーナメント2回戦15分1本勝負
〇真白優希 (14分51秒 エビ固め) 真琴×
※真白優希 6月26日後楽園ホール トーナメント準決勝進出
5月4日横浜武道館大会でのトライアングルリボン戦以来の顔合わせとなった真琴vs真白。ロックアップから真白が腕を決めにいく。これを切り返した真琴がタックル。起き上がった真白がアームホイップ。真琴もアームホイップを決め、真白をコーナーに詰めての踏みつけから、真白をロープに振るが、真白はロープを超えてエプロンに立つ。エプロン越しに真琴のエルボーをよけ、目潰しを狙うが、この右手を真琴がキャッチ。トップロープを使ってのアームブリーカーを決め、真白が場外に落ちる。リング下で起き上がるもリングに戻る気のない真白に怒った真琴が詰め寄ると、その足を引っ張って真琴を場外に引き落とす。真琴に鉄柱に叩きつけられた真白だが、場外ボディスラムを決めるとパイプ椅子を持ち出し、そこに真琴を座らせると、養生テープでぐるぐる巻きにして、1人リングに戻り、「このまま15分待つ!」と宣言。慌てた真琴は売店にいたマネジャーの松澤さんに助けを求める。
テープを剥がそうとする松澤さんに真白が止めに入るが、松澤さんのスタナーを浴びてしまう。真白が倒れている間に開放された真琴は、真白をリングに上げると背中へのドロップキックからフォールもカウント2。さらに真白をコーナーに詰めての踏みつけ。レフェリーに止められ中央に戻ると、真白がエルボー攻撃。真琴がタックルで吹っ飛ばしキャメルクラッチへ。
ロープに逃れた真白のボディに膝蹴りを入れた真琴がロープに飛ぶが、真白が足をすくい上げて転ばすと低空ドロップキックからのカバーもカウント2。馬乗りになった真白は目潰しを狙う。再び真琴がその手首を掴んだまま起き上がると、指先を捻る。
さらに目潰しの人差し指と中指を狙ってのドロップキック、踏みつけで散々、指にダメージを与えるとダブルアーム・スープレックスの体勢へ。真白は前のめりに倒れて、これをこらえる。そのままグランドに持ち込み腕十字を狙う真琴。ロープに逃れた真白をボディスラムで投げようとするが、真白は丸め込みで切り返し腕十字へ。反転して起き上がった真琴はビックブーツ。2発目をかわして背後に回り込んだ真白は裏アキレス腱固めを狙うが、決められる前に逃れた真琴は俵返しから背中へのかかと落とし、側転ダブルニー。コーナーへ振られるのを踏ん張った真白は真琴の腕を引き込むと、腹固めでテイクダウン。ロープに逃れた真琴の腕をロープに巻きつけて蹴り上げた真白はコーナーからのクロスボディでフォールもカウント2。再びコーナーに上がるも、真琴が追いつく。これを切り返して着地した真白はコーナーに真琴を逆さづりにしての串刺しダブルニー。リング中央に真琴を持っていくが逆に真琴の蹴りを浴び、さらにダブルアーム・スープレックスからホールドされるが、カウント2。
盛艶のうねりを狙って真白を抱え上げた真琴だが、後ろに着地した真白は膝カックンからロープに飛んでのトーキック。そしてコーナー2段目からシャインホワイトインスペースを決めるもカウントは2。再び目潰しを狙う真白。腕を掴む真琴。もつれ合い、その目潰しの指がレフェリーの目を直撃。倒れ込むレフェリー。真白はビーナスクラッチを狙うが、真琴は飛び込み前転で逃れる。真白を引き起こすが、ここで遂に目潰しを浴びてしまう。倒れ込む真琴をエビ固め、さらにロープに両足を掛けての抑え込みへ。
ダメージの残るレフェリーはロープに足が掛かっていることに気づかずカウント3を叩き、真白が勝利を掴み、後楽園ホールの準決勝進出を決めた。
◆第6試合 ICE×∞王座決定トーナメント2回戦15分1本勝負
×尾﨑妹加 (14分18秒 グッド・いぶニング) 星いぶき〇
※星いぶき 6月26日後楽園ホール トーナメント準決勝進出 真白優希vs星いぶき決定
ベスト4最後の枠を決める一戦。試合前の握手を拒否したいぶきは開始のゴングと同時に戦闘モードで妹加に向かっていくが、これを予想していたか、妹加はいぶきのチョップをかいくぐってトーキックを決めるとコーナーにいぶきを振る。しかしいぶきも飛び込んでくる妹加に対して、蹴り足を突き出して止める。ここでロックアップ。妹加がヘッドロックを決める。これをかいくぐったいぶきがロープを走る。妹加のバックに回り込み、横に回るとアームホイップ。しかしすぐに起き上がった妹加がタックルを決め、いぶきを踏みつけて挑発。起き上がったいぶきが妹加の髪を掴む。妹加も掴み返し、2人で相手を揺さぶり合い、妹加がエルボーでいぶきをコーナーに詰め踏みつける。引きおこしてエルボーを決めると、いぶきは逆水平チョップで応戦。距離を詰めた妹加が背中にエルボーを落とし、いぶきを倒すと、いぶきの右腕にエルボードロップ、セントーン。さらにロープに腕を絡めて絞め上げ、はりつけラリアットでいぶきを場外へ落とす。追う妹加。いぶきの右腕を攻めるが、いぶきはハイキックを返し、コーナーに上がると場外へのダイブ。リングに戻ると、妹加のラリアットをチョップで攻撃したいぶきが卍固めへ。
ロープに逃れた妹加にいぶきがはりつけドロップキック。カバーはカウント2。ここでチョップとエルボーの打ち合いへ。さらにいぶきがマウントでのダブルチョップ連打。反転した妹加がチョップを打ち込むと、「人の技を盗るな!」と再び反転したいぶきがチョップ連打。
妹加を引き起こし抱え上げようとするいぶきだが、こらえた妹加はいぶきの顔面にエルボー。いぶきはコードブレイカー、ライトニングスパイラルでフォールもカウント2。いぶニング・スターを狙うがこらえた妹加がいぶきを抱え上げ、肩口で反転させてアルゼンチン・バックブリーカーへ。
コーナー際に落とし、ダイビングセントーン。引きおこしてロープに振るが、いぶきはバックに回り込み投げ捨てジャーマン。起き上がった妹加がラリアット。いぶきもすぐに起き上がり、飛び込みのダブルチョップ。両者ダウン。起き上がった2人はエルボー、チョップの打ち合いへ。両者の胸元は赤く腫れあがる。
いぶきがバックフリップを決めてコーナーに上がる。追いついた妹加が雪崩式ウエイトリフティングスラムを初公開。さらにコーナーからのフライングラリアットでフォールもカウント2。いぶきがトラースキックからのバズソーキックもカウントは2。
再びいぶニング・スターを狙ういぶき。こらえた妹加はカウンターのラリアットからスパインバスターもカウントは2。アルゼンチン・バックブリーカーでいぶきを担ぎ上げるが、これを逃れたいぶきはカサドーラ。形が崩れるも、すぐに体勢を立て直すとグッド・いぶニングを決め、いぶきが妹加からの初フォール勝ちを奪うと同時に、トーナメント準決勝最後の切符を掴んだ。
〈試合後のリング上〉
いぶき「危なかった~。妹加さんと今日、2回目のシングルですよね?前回はぼっこぼこのぼっこぼこにやられて、自分まだ妹加さんから1回も勝ったことなかったんですよ。でも今日、ICE×∞のベルトがかかったトーナメント戦で勝てたってことはものすごく嬉しいです!って言っても、危なかった、本当に危なかった。(妹加に)またどこかでできる日があるんだったら、またよろしくお願いします。次は余裕で勝ってみせるから覚悟しておけ。」
※妹加がうなずいてリングを降りる。
いぶき「そして本日、ベスト4決まりましたよね。決まった選手、リングに上がってきてください。」
※安納、本間、真白がリングへ上がり、4人が並ぶ。
いぶき「この4人なんですね。すごい刺激的な試合になりそうですねえ。自分は準決勝、真白と当たりますけど、絶対、真白に勝って、安納、お前と決勝でリベンジだ、この前の。だから安納、決勝に上がって来い。で、自分がベルト巻くので、よろしくお願いします。」
安納「ちょっと聞きたいんだけどさあ。真白ちゃん、さっきの最後の(フィニッシュ)って、あれ…いいの?」
真白「え?なんすか?勝ちましたけど?私、スリー取ったので。」
安納「6月26日は新世代のアイスリボンのロゴに変わるんですよね?それと共に安納サオリのベルト姿を見に来てください。待ってます。次…(本間を見て)戦うんだよね?同期…。」
本間「同期、同日デビューですね。」
安納「(時間切れの場合は)どうなるの?」
本間「知りません。」
安納「どうなるんでしょうか?」
※本部席の佐藤代表から説明があり、15分1本勝負でドローになった場合は時間無制限1本勝負での延長戦になることが発表される。
本間「6月26日の後楽園で…むちゃむちゃ久しぶりになりますね、シングル自体が。まあ、15分で勝負つかなかったら、延長とおっしゃっていましたが、15分いらないんで、皆さん、26日はトーナメント2試合ありますんで、真白さん、決勝で会いましょう。よろしくお願いします。」
真白「はい、私の次の対戦相手は星いぶき。かなり強敵なんですが、私は今日、真琴さんというかなり強敵な方をどんな技を使ってもワンツースリー取ったので…(周囲から「反則じゃねえか!」の声が飛ぶが)違います。私はどんな手を使ってもあなたからスリー取るんで、覚悟しておいてください。そしてどちらかと会いましょう、決勝戦で。」
本間「私じゃないんかい!今の流れ的に私じゃろが!」
いぶき「まあ、この4人がベスト4ということで、皆さん、乞うご期待してください。」
※最後はいぶきが出場選手全員と「プロレスでハッピー!アイスリボン!」で締めた。
〈試合後の星いぶき〉
いぶき「めちゃ危なかったですよね。危なかった。でもここ(=頭を指さして)が違いますね。ここが。妹加さんも専門学校出てらっしゃると思うんですけど、やっぱりどこか違う頭を使って勝てたんじゃないかなと思います。なめんなって感じですね、現役女子大生を。」
※ここで妹加が乱入。
妹加「てめーふざけやがって。大学生とか関係ねえんだよ!絶対、優勝しろよ!めっちゃ痛いんだからな(とミミズ腫れの胸元を見せる)!」
いぶき「待って、待って。自分もありますけど(と胸元を指す)。」
妹加「痛すぎてやり返しました。もうね、裏では仲がいいんで、痕になるんですよ、(それをいぶきに見せると)だれだれさんの(チョップの)痕じゃないんですかって。お前だ!お前のせいだから。でもな、優勝しろよ。やり返しにいくからな、絶対に!」
いぶき「優勝してベルト巻くんで、一番最初に指名してあげますよ。」
妹加「ありがとう、待ってるよ。」
※妹加が去る。
――気持ちが通じ合う妹加選手が相手だから、ここまでやり合えたっていうのもありますか?
いぶき「そうですね。すごい気持ちいい試合になりました。100%のチョップが打てなかったのが悔しいんですけど、でも初戦よりはすごい気持ちいい試合になったなとは思います。お客さんも思ったんじゃないかなと思います。前回は悔しすぎて、裏で泣いたりもあったんですけど、今日はその分もやり返せたんじゃないかなと思います。」
――準決勝は真白選手に決まりました。
いぶき「嫌ですね。何出してくるかわからないので。真白が(自分のことを)強敵って言っていたと思うんですけど、自分も(真白を)一番の強敵だと思っているので、気を付けて真白用の作戦を練っていかなきゃなと思います。」
――所属として決勝も勝ってベルトを獲りに行く?
いぶき「そうですね。所属じゃない人が巻いたら、アイスリボンがどうなっていくのか、すごく嫌なので、所属の人が巻いて、所属の人でアイスリボンを動かしていかなきゃいけないんじゃないかなと思います。」
――最後、引分けでも勝てたのに、あえてリスクもあるフォールを狙いにいった理由は?
いぶき「自分はSNSでも発信していたと思うんですけど、引分けで勝って準決勝に上がったところで悔いが残ると思うんですよ。絶対に1分でも30秒でも10秒でもどういう手を使ってでも、自分はスリーカウントを取って準決勝に進みたかったので。って考えると、グッド・いぶニングっていう、自分にとっては最強で最高の技を持っているというのを頭の中で(思い出して)そういえばって、あそこで出したんですけど。自分は絶対にドローでは終わらせたくなかったです。そして(後楽園では)絶対にベルトを持って、後輩たち、そして先輩たちも自分の後ろにつかせて引っ張っていきたいなと思います。」