日本は真面目に、忍耐強く働いて、税を納めるものの方が苦しい。
そういう社会の縮図を感じる比較。
ブログ発信がもとで、マスコミ記事は一切見たことがない。
まだ、松の内だというのに、七草粥も食べないうちから出したくはないのだけれど・・・
自衛隊員は“マイ換気扇”を持参して引越しをする
【自衛隊の知られざる貧乏生活】
◆「何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態! 03」
「自衛隊は衣食住が無料でほとんどお金を使わないから、安月給でもお金が貯まりますよ」という勧誘文句を聞いたことがあると思います。
「まあ、米軍の軍人のように『住』は無料だろう? 好きなところに住めるわけじゃなし」と思うでしょう。自衛隊の営内という基地内の隊舎で暮らすとNHK受信料以外は不要です。でも、外で暮らす人達の官舎は有料です。しかも、古くて悲惨な状況の官舎もまだまだあります。官舎は一般企業で言えば社宅。福利厚生として社員やその家族のために安い家賃で住んでもらうものです。ここ2、3年で決められた緊急参集要員指定を受けてない隊員たちも緊急時にはすぐに基地に集まる義務を持っています。だから、基地から遠く離れて暮らすことは許されない。都心などだと基地近くの格安の住宅はそのボロボロの官舎以外にないので、泣く泣く官舎に入居します。
自衛隊の古い官舎の場合、換気扇を自腹で買わないといけません。なぜなら前の入居者がそのまま持っていってしまうからです。「現状復帰して退去」するのが制度なので、必要なくても持っていかざるをえないのです。新たな入居者は手持ちの換気扇が住宅規格に合うかどうかをチェックするところから始まります。下士官である曹士クラスは異動が少ないのですが、幹部ともなると1~2年に1回は引っ越しがあります。しかも全国津々浦々。なぜか引っ越し費用の支給は鉄道コンテナ料金換算で、引っ越し屋さんが荷物を運んでくれる(ドライバー以外に1人当たり5000円位)の費用も含まれていません。今時は、鉄道をつかったコンテナでの引っ越しなんてあまりないですよね? なので、必ず自腹での費用負担が発生することになります。全国異動の国家公務員である自衛隊の場合だと移動距離も半端じゃないのでかなりの負担が、ずっしり幹部自衛官にのしかかってきます。
官舎によって規格の違う換気扇や網戸、ガスコンロを買い直し設置するお引越しとなります。引っ越しする地方によっては、プロパンガスであったり、都市ガスであったりしますから、手持ちガスコンロが増えます。ガスストーブを使う家庭であれば、ガスストーブも2種類必要となります。給湯器がない官舎も、まだまだたくさんあるのです。
自衛官Cさんは、新婚の初々しい可憐な奥さんと民間住宅に住んでいましたが、異動で初めての官舎へ。部屋は6畳と4.5畳。狭くて古いと聞いてはいたものの「ラブラブの2人なら耐えられる。頑張るね」と言ってくれた新妻に感謝しつつ現地に異動しました。しかし、想像を絶する官舎に2人は絶句することに。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1261896
花嫁道具のタンスは、階段がせまく運べず、実家へ送り返すことになりました。
キッチンと無理やり呼ばせるための謎の流し台と冷蔵庫置き場の近くに、こぶし大の大穴があり、そこからネズミが「こんにちは、よく来たな」とご挨拶。
「Cちゃん、両親が買ってくれた大切なタンスなのに、それも使うことができないの? お母さんになんて言えばいいの?」と新妻が畳に両手をついて打ちひしがれ本気で大泣きした時にはどうしていいか途方にくれ、いたたまれず、ベランダに出ようと開けた途端、崩壊寸前のベランダからバタバタ~~~っと鳩が飛び立ちました。ベランダにはすでに鳩さんご一行が新婚生活を送っており、鳩の巣にはヒナが2羽孵っていたそうです。
動物好きにはたまらないコンセプトの古典的な住宅ですが、ここでその鳩の演出はいらないわけで、さらに嫁の泣き声が大きくなったような気がしたと、自衛官Cさんは当時を振り返ります。
こういう古典的な自衛官の官舎は古過ぎるため、地方では敬遠されています。駐屯地の近くに家賃の安い賃貸物件があるので官舎の利用度が低いのです。しかし、都心ではそうもいかず、官舎の入居率がほぼ100%になります。鳩がいてもネズミがいても都内の官舎なら仕方なく入居する人が多かったのですが、実はその状態が変わりつつあります。
(鳩やネズミは、喫緊、猫に任せてもいいのじゃないだろうか。すぐにいなくなる。)
東京都の自衛官のなかでとくに防衛省、市ヶ谷には1万人余りの自衛官や官僚、事務官が在籍しています。彼らの多くは外国による侵略や巨大地震などの大きな災害時には市ヶ谷の防衛省に徒歩で直ちに出勤できる2km以内に居住を義務づけられている緊急参集要員です。でも、その人員すべてに東京の官舎はなく、実際には「いざ」と言うときに遠方に住んでいる人たちが沢山いるので、非常時に市ヶ谷にどれだけ参集できるのかはまさに「謎」。神のみぞ知る状態でしたが、さらに悪化するようなのです。
元蓮舫行政刷新大臣の事業仕分けもあり無駄と判断した公務員住宅が、平成23年度12月財務省の公務員の官舎削減計画となり、計画通りに粛々と進められ自衛隊の官舎も削減されています。都心の自衛官はさらに都心には住めなくなります。
ネットで自衛官の不満の声をきくと、どうやら、防衛省は自衛官に対して、「この官舎は削減対象だ。家族保護(福利厚生)の目的での入居は、今後は多くの官舎でできなくなる」と告知しているとの話があります。
交通インフラが寸断されたら、すぐに指揮命令してもその下で働く参謀や隊員が遠方に住んでいるので出勤できない。怖いなぁ。
ガスコンロを数種類、網戸や換気扇を常に持ち歩いての官舎へのお引越し風景はもう間もなく消えそうです。新妻が泣くシーンは減りそうですが、いざということきに自衛官がいない東京というのも「なんだかなぁ」と思ってしまいます。
【梨恵華】
ミリオタ腐女子。「自衛官守る会」顧問。関西外語大学卒業後、報道機関などでライターとして活動。キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)を主宰
自衛隊は災害派遣では炊き出しもするし、お風呂に入れてくれる部隊もあるそうだ。
しかし、自分たちではその温かいご飯は食べられないのだそうだ。
それは万一の食中毒などを防ぐという目的もあるようだけれど、とにかく厳しさに耐える力が必要だ。
軍は独立して存在できないとならないから、社会が機能不全に陥った時、動けるのは軍だけと言うことになる。
>自衛隊員が被災地に派遣された場合、多くの場合、そこには水道もガスも電気もありません。ましてやコンビニや料理店もありません。ですから、自衛隊員は自分が食べる食料を「3日分9食」を持って行きます。正式には「戦闘糧食」と呼ぶそうですが、「救援救助活動するための食料」ですから、空腹を満たし、エネルギーを補充するためだけのものであり、そこに「おいしさや食感」は優先されていません。
ブログの中に出てきた市ヶ谷の防衛省近くには、保育園か舛添元知事の約束した韓国人学校かと議論になった
都の所有する都立高校跡地がある。
まだ、保育園に決定してないのなら、自衛隊宿舎にしてもよさそうな土地だ。
そもそも防衛省の近くに、敵性教育を行っている反日外国学校があること自体、おかしな話だと思う。
戦後に都市計画がなされないまま、勢いで勝手にあれこれ建ててしまった弊害がある。
日本に主権がなかった時代の話なので、仕方がないと言えば仕方がないが。
今は主権があるのだから、あるべきところにあるべきものを建てることはできるはず。
この土地は何になったのだろうか?
刑務所の仕様は北欧を旨とすべしという考え方があるようで、北欧のまるでホテルのような刑務所は、
何を考えているのかちょっとわからない。それで再犯率が減るとかなんとかいうのが向こうの言い分らしいのだが、
日本では再犯率は全然ヘリはしない。
却って、中国人などは、日本の刑罰が大甘で、捕まっても快適な獄中生活を送れるので、
捕まることは全然気にもせず、日本では犯罪のし放題という結果に結びつていしまっているらしい。
下の記事、刑務所が負のイメージで抑止力にならなくてどうするんだろうと思うが。
刑を終えても懲りないから、再犯もするわけだろうに。
真面目に働いて贅を納めるよりも、アウトローでいたほうが、楽な生活を送れてどうするんだろうか。
宿泊所代わりにするために、軽犯罪くらい犯す奴が多発しそうだ。
すべて面倒みてもらえるのだから。
もしかしたら、新今宮の電車ホーム突き飛ばしだって、そういう意図がなかったと言えるだろうか?
うまく働けないものは、刑務所に入ったほうがお得なのでは。
関西の議論
刑務所全居室に液晶テレビ…〝
快適処遇〟の是非 熱中症も多発
「暑い、暗い、怖い」負のイメージ払拭に躍起
産経WEST 2015 11 2
大阪、堺の刑務所
「塀の中」と聞いて頭に浮かぶイメージといえば、暗くじめじめとした独房に、受刑者の一挙一動に厳格な刑務官の姿だが…。大阪刑務所は10月、処遇の実態を知ってもらおうと、報道関係者向けの見学会を実施した。普段は外部の人の目に触れる機会がない単独室(独房)の中まで公開。意外なことに、清潔な居室に液晶テレビが置かれるなど、受刑者の〝快適〟な処遇をここぞとばかりにアピールした。今夏、居室にエアコンがない関西の刑事施設で収容者が熱中症になるケースが相次ぎ、弁護士会が「人権」の観点から問題視し、処遇改善を求める声を強めていた。見学会開催の背景には、刑務所の負のイメージを一掃する狙いもあるようだ。(大森貴弘)
本棚に漫画本まで…
男性受刑者ばかり約2千人が収容され、西日本最大規模という大阪刑務所。厳重に施錠された分厚い鉄扉を2枚くぐり、塀の中に足を踏み入れた。
「イチッニー、イチッニー!」
受刑者が行進しているのだろうか。遠くから野太い号令の声が響いてきた。
まず刑務官の案内で居室棟に向かった。ここに全受刑者が寝泊まりする。定員6人の共同室は、現在は4~5人で使うケースが大半だが、過剰収容が問題になった10年以上前は、1部屋に10人近く収容することも珍しくなかった。受刑者が2段ベッドで折り重なるように寝ていたという。
「まさに3D画面の世界でしたね…」と、当時を知る刑務官は振り返る。
その頃に比べれば、住環境は格段に向上したのだろう。寝起きする程度なら十分なスペースが与えられているという印象だ。
見学した時間帯は受刑者が刑務作業で不在だったが、布団が壁際に整然と折りたたまれていた。布団の脇にはスーツケースのような黒いかばん。布団の上部には壁から突き出すように本棚が設置され、文庫本や辞書、漫画本までが並ぶ。手荒れ対策のためか、保湿クリームも置いてある。
刑務官は「受刑者の私物はすべて黒いかばんに収納させています。かばんと個人の本棚だけが、いわばプライベート空間なんです」と解説してくれた。
共同室には洗面所やトイレがあり、電化製品も扇風機、そして何と液晶テレビまで備え付けられていた。時間帯や視聴番組に制限はあるが、受刑者であっても自室でテレビが見られるのだ。家庭でチャンネルの選択権すらない父親とどちらが“まし”なのか。何とも釈然としない思いがした。
独房にも十分な生活必需品
続いて単独室。一般に独房と称される個室だ。
広さは4畳ほど。小さな机に洗面所、トイレ、そしてここにも液晶テレビがあった。必要最小限の生活必需品がすべてそろっている。
大阪刑務所の場合、受刑者の約3割が単独室に収容されている。案内役の刑務官によれば単独室に入る理由はさまざまだ。
周囲とトラブルを起こしやすい性格や精神状態のほか、「いびきがうるさい」「静かな環境で通信教育の勉強をしたい」「気分転換したい」など、わがままレベルの事情まで考慮しているという。
刑務作業、人気は印刷
居室棟を後にし、次に向かったのが炊事場。ここでは1日1万食を作っている。この日の受刑者のメニューは以下の通りだ。
【朝食】パン▽ミルクティー▽マーガリン▽白黒チョコジャム
【昼食】ごはん▽肉団子▽サケと根菜のみそ汁▽ゴボウサラダ
【夕食】ごはん▽炒り鶏▽わさびサラダ▽ワカメとキャベツの酢の物
管理栄養士の指導のたまものだろう。一人暮らしが長い自分よりも、よほど栄養バランスのいいものを食べているではないか。「ムショに入って健康になって出てきた」という言いふるされた言葉があるが、その意味がよく分かる。
受刑者たちが刑務作業を行う場所にも案内された。
大阪刑務所では、名刺やチラシの印刷、木工細工、革製品の製造、織物、洗濯、家電解体などさまざまな刑務作業を受刑者に担わせている。壁には「今月の生産目標」と題した棒グラフも掲示され、市中の工場と見まがうばかりだ。
特に受刑者の人気を集めるのが印刷。理由は単純。「作業上の必要性から、室内にエアコンが入っている」(刑務官)ためだ。
刑務所内では、フォークリフトなどの免許や溶接の資格など、出所後に役立つ職業訓練も受けられる。あちこちにフォークリフトやショベルカーの練習場があり、手厚い支援態勢をうかがわせた。
法務省によると、出所後に仕事がない人の再犯率が37%なのに対し、職がある人の場合は7%。出所後に働いているか否かで再犯率に格段の違いが出るという。見学会を終え、刑務官はこう語った。
「刑務所は罪を反省させ懲罰を与える場ですが、それだけではありません。出所後に再び罪を犯さないため、手に職をつけるよう支援するまでが私たちの役割なんです」
「広く理解を」公開へ舵
今夏、関西では刑務所・拘置所のエアコン設置を巡る議論が盛り上がった。きっかけは熱中症だ。
和歌山市の丸の内拘置支所で7~8月、40代の男性収容者が死亡し、別の男性収容者2人が救急搬送された。香川県の丸亀拘置支所でも同時期、40代の男性収容者が熱中症で入院した。
大阪刑務所では平成19年8月、当時30代の男性受刑者が熱中症で死亡している。
こうした事態が起きるたび、地元の弁護士会などを中心に、刑務所や拘置所の設備面での改善を求める声が上がってきた。
大阪弁護士会は19年、空調施設の改善などを求める会長声明を発表。和歌山弁護士会も今夏、会長声明を出し、「熱中症の発生が避けられない状態において被収容者を拘束しているとすれば、それは非人道的取扱いという誹(そし)りを免れない」という厳しい言葉で処遇の改善と原因究明を迫った。
一部報道も今夏の事例を取り上げ、「警察の施設である留置場では冷房の設置が進んでいるのに対し、多くの刑務所・拘置所には冷房がない」として、対策が十分でないと指摘した。
これに対し、「実態が正しく伝わっていない」というのが、施設側の本音なのだろう。ある刑務官はこう漏らした。
「われわれはこれまで、外部にあまりに閉鎖的にすぎたのかもしれない。もっと広く知ってもらう方向に舵を切るべきではないか」
テレビの法的根拠は…
今回、大阪刑務所が見学会を開催した背景には、刑務所・拘置所の設備に対する世間の誤解や偏見を解きたいとの思いがあるといえる。実際、刑務所内の全居室にテレビがある環境を目の当たりにしただけで、刑務所のイメージはがらりと変わった。
犯罪に手を染めて刑務所に入った受刑者に、こんな快適な環境を与えていいのかと正直思ったほどだが、そもそも、刑務所の居室にテレビを設置する法的根拠すらあいまいだ。法務省の担当者は「受刑者の処遇などを定めた法令では、報道番組に触れさせる機会を与えるよう明記されているだけだ」と説明する。
エアコン設置も法的根拠があるわけではなく、居室にエアコンがある刑務所はない。法務省の別の担当者はエアコン設置について「刑務所の改築の機会と、被収容者の保健衛生状況を勘案して検討するが、一概には言えない」と明言を避けた。一方、未決勾留者が収容される拘置所・支所は全国111カ所のうち、15カ所で全居室に冷房を完備しているという。
本来、刑務所の役割は「(受刑者の)自覚に訴え、改善更生の意欲の喚起及び社会生活に適応する能力の育成を図る」(刑事収容施設法)ことだ。全居室にテレビを設置することで改善更生の意欲を喚起できるのか。エアコンを新設すれば、意欲がさらに高まるのか。刑務所側は多くの国民が納得できる「答え」を探っている。
70代夫婦死亡:自宅に遺書、妻の病苦に心中か 大阪
枚方署によると、夫婦は2人暮らし。1階の居間と別の和室でそれぞれ椅子に座り、頭からポリ袋をかぶった状態で死亡していた。首には袋を閉じるようにひもが巻かれていた。目立った外傷や室内が荒らされた形跡はなく、司法解剖して死因を調べる。
妻は体が不自由で、先月がんを告知されたという。遺書はテーブルの上にあり、「流動食が喉を通らず、薬も飲めない」「見ているのもつらく、可哀そう」などと書かれていた。息子が今月2日に両親方を訪れた際、妻はかなり衰弱していたという。電話に誰も出ないのを不審に思った息子が訪ねて発見した。
近くに住む男性(79)は「ご主人は優しい人で、年末にお餅をもらったばかり。奥さんは足が悪く、車椅子を押す姿をよく見かけた」と話した。【池田知広、向畑泰司】
いくら原因は病気とはいえ、真面目に健康保険を、元気なうちから払ってきたのだから
病気の時はせめてもっと補助があって欲しい。
外国人の医療保険がただのような一時の値段で利用できて、高額医療受け放題とか、
日本の官庁は、厚労省は日本人虐めをしたいかのように映る。
国保悪用の外国人急増 留学と偽り入国、
高額医療費逃れ 厚労省、制度・運用見直し検討
複数の関係者によると、悪用がみられているのは、肝炎の治療や高額な抗がん剤、移植医療など。がん治療薬「オプジーボ」をはじめ薬剤の高額化が進む中、政府が進める医療ツーリズムで日本の公的医療保険制度が悪用されればさらなる医療費増大につながる。関係者は「保険制度の隙間を埋めるだけでなく、在留資格の適正な管理も必要だ」と訴えている。
医療目的で来日する外国人は本来、医療滞在ビザを取る必要がある。国保に加入できず医療費は全額自己負担だ。しかし、「留学」や「経営」などと目的を偽ってビザを取得し、日本で国保に加入した後に高額な治療を受け、帰国するケースがあるという。
留学などで日本に3カ月以上在留する外国人は国保への加入が義務づけられており、医療は1〜3割の自己負担で受けられる。前年度の収入がないため保険料は最低額(月数千円程度)で済み、高額な医療費がかかった場合に治療費を払い戻す「高額療養費制度」も使うことができる。
厚労省によると、以前は国保の加入には1年の在留期間を満たすことが必要だったが、平成24年の住民基本台帳法改正により、3カ月以上の滞在で加入が義務づけられるようになった。このように国保加入のハードルが下がったことや医療の高額化などにより、支払額に上限がある日本の医療制度の「魅力」が高まっていることが悪用の背景にあるとみられる。
こうした悪用については、日本にいる行政書士らが“ブローカー”として手口を指南する例も多いとされる。事態を重くみた厚労省は市町村などから情報を収集するとともに、国保加入や給付の際により厳正な審査や確認を行うなどの対応策の検討を始めた。
問題に詳しいNTT東日本関東病院(東京都品川区)の海老原功氏は「日本に居住していない多くの外国人に制度を悪用されてしまったら、日本の医療保険制度が崩壊するのではないか」と危惧している。(道丸摩耶)



