ひと月に何度かだけど
仕事が終わって彼と会う。

彼から『会いたい』と言ってくれる事はほとんどない。
メールの返事が返ってくる事もほとんどない。

不安になったり寂しくなったりする。
だけどそれは言わない。


この前、彼と会った。
仕事終わって、いつもの駐車場。

ほんのちょっとの時間だけれど、
私には、とてもとても貴重な時間。

どんなに寂しかったか、
あなたは私が気にならないのか、
いっぱいいっぱい文句を言ってやろうと思ってたのに
彼の顔を見たら、そんな事はどうでもよくなった。

彼と同じ空間にいて、
他愛のない話しをして、
手を繋ぎ、時々キスをする。

それで充分。
他に何を望む事がある?
今の私達に…。

確実にお互いの家に帰る時間が迫る。
もう5年が経とうとしてるのに
相変わらずその瞬間だけは
うまく笑えない。。

そしたら、彼が言った。
私の手を握り、たばこを吸いながら
助手席の私の方を向かず、真っ直ぐ前を見て。

『なんで俺たちが離れないといけないんだろう。。』

そんな事を彼が口にしたのは初めてだった。
そして、二度と口にしないと思う。

私は、バカだ。
すごくバカだと思った。

ごめんね。。
私ばかりが寂しいなんてすねたりして。

何も言えなかった。
彼をいつもこんな切ない気持ちにさせてたんだね。。

勢いをつけて車のドアを開けた。
それ以上そこにいたら

泣いてしまうと思ったから。
色んなこと、リセットしたいと思った。

飲んだくれてみようか。

延々と走ってみようか。

カラオケ行って朝まで歌ってやろうか。


…いろいろ考えてみたけれど、
そもそもリセットするって、どこまでだ?

と思って、めんどくさくなった。

リセットできない。

それが人生。
食欲。 睡眠欲。運動欲(性欲?)。

私のそれらは、全て彼と共に。