昨日、久しぶりの映画館で007を観てきました。



この作品、新型コロナで延期を重ね、やっと公開されたものだそう。


前作でジェームス・ボンド役のダニエル・クレイグは卒業かと思いきや、今作品を最後にするようです。


私にとってのジェームス・ボンドは、ダニエル・クレイグだったので、また彼のボンドを見れて嬉しかったです。

 

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現役を退き、ジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA諜報員であり親友のフィリックスが助けを求めにやってくる。

 

とある研究所から誘拐された、科学者オブルチェフの救出を手伝って欲しいというのだ。

 

オブルチェフは、DNAレベルで攻撃者を限定できる生物兵器の開発者だった。


人がこれを体に浴びたり、触れたりすることで、それが体に取り込まれ、しかも一生体内に留まることになる。


そしてこの生物兵器に感染した人間が、ターゲットとなるDNAを持つ人間に触れるだけで、瞬時に相手を殺傷できるという恐ろしいものであった。


フィリックスの依頼を受け現役復帰したボンドは、凶悪な最新技術を操る敵に立ち向かっていく。


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007の世界にも生物兵器が登場してきました。

 

これを操るサフィンという男には、世界をよりよくしたいという思想があり、そのためには、人類を淘汰することが必要だと考えています。


彼は何百万人もの人間に対してこの生物兵器を使おうとしていたのです。


今や人類にとっての脅威は核兵器などではなく、人間の体に入り込む系のものになっちゃったんだなぁと、この映画を観てもつくづく感じました。


ところで、このサフィンが冒頭でかぶっていたのは、なんと日本の能面でした。しかも作務衣みたいな服を着て畳の部屋にいたり、なんだかジャパネスクな悪役なのでした。

ボンドも土下座なんかしたりして、ちょっと違和感ありましたが、監督が日系アメリカ人だったからこんな演出しちゃったんでしょうか。


今の世情と照らし合わせて、いろいろ考えちゃうことがあった作品でしたが、ダニエル・クレイグのシリーズの中で私はこの作品が一番好きかもしれません。


特に冒頭、ボンドが恋人のマドレーヌとバカンスに訪れたイタリアの石の街、マテーラの街並みが美しすぎました✨ここに行きたい!


※ 画像お借りしました。


激しい銃弾にも耐えうるボンドの愛車、アストンマーティンもとてもかっこ良かったです!

ところで、ジェームス・ボンドの長い歴史の中で、ダニエル・クレイグは、初めてのブロンド&ブルーの瞳の俳優さんだったんですね~。

 

そして、愛する人でさえ、なかなか信じられない葛藤や苦悩をかかえたダニエル演じるジェームス・ボンドは、人間的魅力もありとても素敵でした。


迫力も満点でとても面白かったです!


爆発シーンでは、キーンという耳鳴りや耳がこもる感じもちゃんと音で演出していて、すごく臨場感がありました。


ラストを観ると、もうこれで本当にダニエルが演じるのは最後なんだなぁと分かり寂しくなりましたが、彼も今年53歳ですものね…

 

2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』から15年間、本当にお疲れ様でした✨


 

JAMES BOND WILL RETURN