アンコールワットを見学したあとは、クメール美術の至宝とも言われるバンテアイ・スレイへ。

赤い砂岩とラテライトでできた、967年に完成した遺跡です。バンテアイは「砦」、スレイは「女」を表すので、「女の砦」という意味だそう。
この遺跡の壁画はとにかく繊細で美しいんです!
入り口であるこの東塔門の彫刻もよく見てみると…
インドラ神が3つの頭を持つアイラーヴァタという像に乗っています。周りの装飾もホント細かい。

こちらの門の壁画もズームしてみると
これもまた細かい!上にいるのがヴィシュヌ神の妻ラクシュミーで、象の聖水で身を清めています。そして、ラクシュミーの下にいるのが聖なる鳥で不死鳥のガルーダだそう。すごい〜✨

そして、ところどころ絵のような美しさにハッとします。
シヴァ神を信仰していた王が作ったため、シヴァ神の乗り物の牡牛、ナンディン像も。頭の部分とか取れちゃってますが。
いよいよテヴァター(女神)が何体も見えてきました!
こちらが東洋のモナリザと呼ばれるテヴァター。だけど遠い〜、そして小さい〜汗
ズーム!
首をちょっと傾げて優しげな雰囲気がします。

1923年、フランス人の冒険家で作家のアンドレ・マルローが盗んだことで有名になったそう。

なるほど。確かに、顔立ち、スタイルとも、このテヴァターは特に美しいかも。そして、アンコールワットのテヴァターより少しふっくらした感じです。

実際はこんな遠くからの鑑賞…もっと近くで見たかったぐすん
バンテアイ・スレイに彫られた神々が織りなす神話は、後にできるアンコールワットの回廊のレリーフに繋がっているそうです。
すごい美術品を見てるような遺跡でした。


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メモ📝

インドラ神 : 神話ではヴィシュヌ神の助けを借りて悪竜を倒す英雄として描かれる雷神。仏教では守護神・帝釈天とされる。

(ガイドブックより)