パラマータ ニケタン アシュラムで、一際目を惹いていたのが、ハヌマーンでした。
ハマヌーンは猿の神様で、怪力を持ち、勇気と忠誠心、そして不死の神様です。
近くの壁には、『ラーマーヤナ』の内容が彫られていました。

『ラーマーヤナ』とは、インドの有名な叙事詩で、ラーマ王子たちが、さらわれたシータ妃を救い出すお話です。
ハヌマーンもお妃救出のため、大活躍するのです。

このハヌマーンについて、ガイドさんから聞いた話が印象的で、すっかりこの神様が好きになってしまいました。

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ラーマ王子に仕えていたハヌマーンは、ある日王子からダイヤのネックレスを貰いました。

しかし、あろうことかハヌマーンは、この王子からのプレゼントを投げ捨ててしまったのです。

周りの人たちは、「猿だからダイヤの価値がわからないんだ」と言い、ハヌマーンを馬鹿にしました。

ハヌマーンはこう言いました。

「このダイヤのネックレスの中には、ラーマ王子の姿もないし、王子の代わりになる物ではない。私の心の中には、いつも王子がいるから、このような物はいらないのです」


この話を聞いて、なんて純粋で真っ直ぐなんだなんだラブと感動。自分があまり純粋でない分、純粋なものに猛烈に惹かれてしまうようです…

実際、自分の胸を開いて見せているハヌマーンの胸の中をよく見ると、ラーマ王子とシータ妃がいるのです。

帰りはガート沿いをブラブラ、夜景が綺麗でした。