独白するユニバーサル横メルカトル 平山夢明
光文社文庫 \571 ISBN978-4-334-74526-4
ホラー小説の短編集。凝ったグロ描写が肝。
「C10H14N2(ニコチン)と少年」
荒んだ環境に暮らす少年と浮浪者の話。
ニコチンの意味がポイント。
後味を悪くするためだけの演出が多め。
警官の行動とか。
全体を通じた気持ち悪さは上質のもの(褒め言葉)。
☆☆
「「Ω」の聖餐」
グロと安楽椅子探偵とヤクザ。
数学、医学に関する記述が素人臭くそこはちょっと入り込めない。
Ωのキャラは秀逸。話してみたい。
☆☆
「無垢の祈り」
虐待モノ。退屈。オチもしょーもない。救われるけど。
☆
「オペラントの肖像」
昔良くあったSFもの。内容は激しく陳腐。
☆
「卵男(エッグマン)」
羊たちの沈黙もの。
ハンニバル博士にあたる主人公のキャラはとても良い。
面白かったのだがオチはムリヤリ。
オチを除外すれば☆3つ。
☆☆
「すさまじき熱帯」
相変わらず場の雰囲気だけは良い。夢に出てきそうだ。
嫌悪感は楽しめた。ストーリーその他は×。
☆
「独白するユニバーサル横メルカトル」
表題作でこのミスで良いランキングだったこともあるようだが
私には退屈だった。
文章には凝る作者なんだなあと。
☆
「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」
グロ描写が冴える拷問もの。
強迫神経症の描写は陳腐だが、それを褒め称える「ボス」が良い。
佳作だと思う。
☆☆☆