こんにちは。
あきこです。
の続きです。
「キツネさんはなんて言ってるの?」
「〇〇さんが近くにいてくれればいいって言ってる。
キツネさんも〇〇さんを守っているよ。」
〇〇さんはキツネさんを守ることを契約し、
キツネさんも○○さんを守っているのです。
「過去世で今に一番影響を与えているものはなんですか?って聞かれていたけど。」
「それは、キツネさんに出会った時。
それに、キツネさんはね、
〇〇さんがいる会社も支えているんだよ。」
〇〇さんは、大変仕事を頑張っておられる方で、
その職場で女性としては
今までで一番出世もされていました。
キツネさんは、〇〇さんだけではなく、
○○さんがいる会社そのものも支えていたのです。
なんだかとっても健気です…
「キツネさんはそんなに〇〇さんの側にいて、
〇〇さんを助けているんだね。
でも、今は忘れられてしまったんだよね。
みんなに忘れられて、寂しくはないのかなぁ?
元気なのかなぁ。」
わたしは、キツネさんは寂しい思いを
しているのではないかと
勝手に思っていました。
また、人に忘れられた存在というのは
元気が無くなっているのではないかと
勝手に思っていました。
(神社などでよくそう聞くので)
「寂しくないって言ってる。
誰にも気にされなくて、
かえって気楽なんだって言ってるよ。
だから元気だよ。
〇〇さんと一緒にいられたら、
それでいいんだって。」
キツネさんは、
神と祀られていた時代があったけれど、
いつか忘れ去られてしまった。
きっとそういう存在は時代と共に
いっぱいいるんでしょう。
信仰や宗教は時代と共に新しいものが生まれるし、
体制とも結びつく。
神社だってお社は後世に出来たもので
最初は磐座などを祀っていました。
アニミズムに近い信仰形態であったのです。
そうやって時代を経ることで
消えていく神、信仰、
それは仕方ないことなのかもしれません。
でも、キツネさんはそれを残念とは思っていない。
〇〇さんの側にいられたらそれでいいんですね。
お客様は、当然キツネさんの事は
覚えてらっしゃらないので、
申し訳なさそうにしてらっしゃいました。
キツネさんとはコミュニケーションが
取れるのかと質問をされました。
「名前とか付けた方がいいの?
それとも名前があるの?」
「名前は今のところは、
何でもいいって言ってるよ。」
「今のところってことは、
本当の名前があるの?」
「あるよって言ってる。」
「そうか・・・
それって、教えてもらえないよね?」
眷属さんなどの護りの存在と
契約を交わす・・ということの一つに
「本当の名前を知る」
ということがあります。
彼らは本当の名前を持っていて、
それを人間である我々が知ることが
契約になるんです。
「教えてくれるみたいだよ。」
「え、そうなの?」
ちょっと、ドキドキしました。
〇〇さんは過去世で既に契約をしているから
名前を教えてくれるのか・・?
「ナロス。
ナロスって言ってる。」
「ナロスって言うんだ。」
そのキツネは、ナロスという名だったのです。
聞いたことのない名前でした。
一体、いつの時代のどの場所なんだろう・・
そして、その瞬間、美しい金色の毛のキツネが草原に立っている映像が頭をよぎりました。
「昔は、〇〇さんはナロスの名前を知っていたの?」
「そうだよ。
古い町の端にある森に石碑があるの。
そこがナロスの祀られていた場所だったんだね。
そこに〇〇さんはいる。6歳くらいの女の子。
ナロスと一緒にいるね。」
「その頃、〇〇さんはナロスの声が聞こえたの?」
「うん。ナロスと話せたの。
そして、ずっと守りますって、
ナロスと約束をしたの。
だから、ナロスは〇〇さんが転生するたびに、ずっと一緒にいる。」
そして、サイキックちゃんが、
お客様の左隣を見て言いました。
「ナロスがそこに寝てる。
あのね、ナロスは自分が生まれた場所でしか寝ないんだって。
ここが生まれた場所なんだって。
ふるさとに帰ってきたって言ってるよ。」
「え!、ここ、××市なんだけど・・。
このあたりでナロスは生まれたの?」
「うん、。そうだって言ってる。」
「そうなんだ・・・」
古い時代にここは海だったとかないのか?
とか色々な考えがわたしの頭をよぎりました。
そのとき、
「あっ!
だから、どうしてもこの場所で
セッションをする必要があったんだ・・」
新幹線で来られる遠方の方だし、
わたしもいよいよ近所の
サイゼ〇ヤが飽きていたので
品川のホテルのラウンジででもと思っていたのに
なぜか足をねんざ・・・
その後、昼間は新宿にいるから新宿・・
と思っても都合が合わず、
結局うちの近所に来ていただくということに
なったことを思い出しました。
それは、ナロスがこの場所で
○○さんと会う必要があったから・・
なのかもしれません。
(それで、ねんざをしたんだったら嫌なんだけど。。。)
「そうみたいだね。」
「ナロスから〇〇さんにメッセージはある?」
「うん、あのね。
次に転生する時の為に、
冠を作って欲しいって言ってる。
葉っぱでも、木でもいいから、
自然のもので組んで作って欲しいって言ってるよ。」
お客様は
「わたし、不器用なんですけど、
買ってきたものではダメですか?」
と聞いてこられました。
「ううん、下手でもいいから、
○○さんが作って。
材料は買ってきたものでもいいけど、
〇〇さんが作らないとダメなの。
この冠があれば、次も会えるよ。
って言ってるよ。」
わたしは、これを聞いたときに、
泣きそうになりました。
というか、ちょっと泣きました。
なんて健気なんだろう。
時間や空間を超えて、
ずっと寄り添っている存在がいて、
そして、次もまた会いたいと言っている。
でも、人間はその声を聞くことは出来ない。
存在にも気づかれないことも多い。
それでも、ずっとずっと寄り添っている。
もしかしたら次に会うためには
何か「印」が必要なのかもしれません。
それが冠なのかもしれません。
それを伝えたくて、
この方をサイキックちゃんのところに
連れてきてくださったのだと思うと
その気持ちの美しさや健気さに泣けてきました。
「ナロスはあとね、
森の近くに行って欲しいって言ってるよ。
それから、絵を描いて欲しいって言ってる。
ナロスの絵を描いて欲しいって。」
セッションが終わった後、
二人で家路に向かいながら
二人でナロスの健気さについて話しました。
わたしも、初めてのパターンだったので
(視えないわたしには、
いつでも大抵初めてなんですけど・・・)
ちょっと興奮していました。
「サイキックちゃん、ナロスの絵を描いてあげたらよかったじゃん。」
「サイキックちゃんじゃダメなの。
ナロスはね、とってもきれいで上品なキツネさんだから。
サイキックちゃんの絵じゃナロスにならないの。」
と言っていました。
数日たったある日、わたしが見つけたフリー素材のキツネさんの写真を見せました。
「ねえ、これ、黄色いキツネさんだよ。
ナロスに似ている?」
「ああ、この子・・・
ナロスにそっくりだね。
ナロスはこういう顔をしているの。
本当に綺麗なキツネさんなんだよ。」
こんな素敵なお話に立ち会わせてくださって、
そして皆さんへのシェアを
快く了承してくださった○○さん
本当にありがとうございます。