生きるとは。
息を吸って吐くこと。
ご飯を食べてうんちをして。
笑ったり喜んだり 泣いたり悲しんだり。
全ての体験、感情を味わい尽くす。
それが生きるということ。
こんにちは。
情熱パワーカウンセラー
らんです
今日は 夫の命日。
丸3年になります。
あっという間のような 不思議な感覚。
当時「心が癒されるまでには3年くらいかかるかもね」
確かに だいぶ 癒された気がしています。
今日は少し彼の思い出を語ります。
クリスマス間近のこの時期に 思い出すのは緩和ケア病院の頃のこと。
闘病は２年間。
緩和ケア専門の病院へ転院したのは 後半の半年。
発病当時から病名がわからず 痛みも酷く。
ドクターから「いつ何があってもおかしくありません」
無理もありません。
１ヶ月の間に 肺に突然できたテニスボール大の痛みを伴う腫瘍。
破裂するかも、と言われて彼の恐怖心は 想像を絶する。
私でも鬱になっていたでしょう。
緩和ケア専門の病院への転院は 彼も私も辛かった。
命の期限を肌で感じるから。
古い病院でしたが 献身的に手厚い看護をして下さりました。
転院後、平均、１週間で亡くなる方が多いと 主治医から私だけが説明を受けていたから 毎日覚悟していました。
結果的に彼は半年そこで過ごしました。
私は仕事を半分に減らし 病院へ毎日通い 彼が眠りにつくまで一緒に居ました。
ずっと一緒にいて欲しかったようですが 私が心身共に無理で。
彼から離れる時間を確保するために 仕事を続けたようなものです。
当時、私はもう１つ 同時進行で大きな「問題」を抱えていて。
だけど2つは無理で。
私は彼を優先すると宣言し もう1つの「問題」は覚悟して手を引きました。
彼が亡くなった時 同時に その「問題」は私に降りかかり、諸々大変な３年間でした。
今やっと その「問題」を問題視しなくなり受け入れ ラクになれた私です。
（この件については 私のポリシーでブログには書いていません。
が、隠している訳ではなく、会いに来て下さる方にはお話ししています。
自分の体験してきたこと全てが 会いに来て下さる方のお役に立つと感じているのです。）
話を戻します。
緩和ケア病棟で 彼はとても愛されました。
彼は病気で 別人のようにわがままになったけれど。
元々素直で正直でいい人なので 皆さん優しくしてくれて。
彼の心や体の苦痛を軽減するのは もう私一人では無理でみなさんに助けて頂きました。
特にヘルパーAさんには すごくお世話になりました。
緩和ケア病棟の中で 飛びきり明るくて元気で大きな声で挨拶をしてくれて。
「仕事」以上のことを 愛を持ってやってくれる。
彼女のプロ根性は感動ものです。
彼は 彼女をとても信頼していて 身を任せていました。
彼女は 誰に対しても愛が深くて ヘルパーのお仕事に誇りを持って心を込めて働いているのが ひと目でわかる人。
妻の私にも その愛をたっぷり注いでくれて。
本当に凄いのです。
入れ替わりが激しい病院なのに 患者さんの名前をフルネームで覚えるだけでなく 妻の私の名前まで覚えて 必ず下の名前で呼んでくれる。
これは なかなかできることではありません。
いつも遅くまで 心を込めて仕事をしてて。
彼が眠りについてから 病室を出て廊下を歩く時 私はいつも泣けてしまうのだけど。
彼女の顔を見ると 尚更泣けてきて 困りました。
転院して４日目くらいかな？
彼女から 似顔絵をプレゼントされました。
「全員に描いてあげたいけど なかなかそうもできなくて」と言いながら 渡された似顔絵。
今思うと、彼女は全員の似顔絵を描いていたのかも。
ただ、渡す前に亡くなってしまう方もいる、、そんな気がします。
抗癌剤の副作用で髪が抜け、痩せこけた彼が ちょっと痛々しい。
手にしてるのは点滴ではありません
大好きな釣り、釣竿と魚です。
彼は 本当はもっと「いい男」です
彼女の気持ちが とても嬉しかった。
お忙しくて体力も使う大変なお仕事、小さなお子さんもいるのに。
帰宅してから夜中に 記憶を頼りに描いてくださるその気持ち。
私の顔なんて そんなに何度も見てるわけではないのに 凄いなぁと思います。
夫は お風呂を嫌がりました。
痛みがあるし 疲れてしまうから。
彼女は上手に説得し 半ば強引にお風呂に入れて。
とても丁寧に洗ってくれたそうです。
細部まで心配りがすごくて、、
「いつ亡くなってもおかしくない」と毎日言われ続けた私は 途中から 彼の死を待っているような気分になり そんな自分が嫌で。
頑張って 視点を変えました。
ぢんさんの「大丈夫だ」の歌を聞いて 自分に大丈夫だと言い聞かせ。
ぢんさんの「神のみぞしる・・・神の味噌汁」を 頭の中でリフレインさせ笑いに変え。
「
彼と一緒にいる時間が残り少ないと肌で感じ。
もう限界、私は仕事を完全に休み ずっと彼の側に。
「今夜かもしれません、病院へ泊まりますか？」と言われるような状況の中 そこから数週間、頑張り続けました。
どんどん弱って 息をするのも辛そうで 目を逸らしたくなるような現実の中。
彼は最後まで意識があり それが逆にかわいそうでした。
最期の日。
彼女が お風呂に入れてくれました。
何かあったのかと 心配になる程 お風呂の時間が長くて、、。
帰ってきた彼は とても嬉しそうな顔をしてました。
久しぶりに見る彼の穏やかな笑顔。
水分も制限されていたので お風呂の湯気が気持ちよかったのかな？
その夜 私が一時帰宅した時に 彼は旅立ちました。
とても穏やかで 子供のように笑った顔をしていました。
やっと体と心の苦しみから解放されて ホッとしたような。
神様みたいな 優しい顔。
私は 彼からたくさんのことを教えてもらいました。
自分の足で歩けること。
ご飯を食べれること。
お風呂に入れること。
トイレに行けること。
テレビを見れること。
服を着替えれること。
寝れること。
喋れること。
本が読めること。
字が書けること。
笑えること。
鼻をかめること。
水が飲めること。
息ができること。
今 生きてること。
全部 奇跡です。
当たり前なんてことは 一つもない。
だから今でも 毎朝 目覚めると感じるのです。
あぁ 今日も 私は生かされてる、と。
彼は もっと生きたかった。
最期まで よく生ききった。
立派だと思います。
当時、私も限界を超えるような日々。
頑張りすぎてる自覚はあっても 手を抜くことができなかった。
彼と私、どっちが先に逝ってもおかしくない状態で。
私は遺書を書いてます。
残った人が困らないように、と。
たまたま 彼があのタイミングで亡くなったから 私は生き残った。
あれ以上 闘病生活が続いていたら 私が倒れていた気がします。
彼を見送り 自分の人生も一度幕を閉じた気がしています。
私は結婚して子を生み育てて 平凡な家庭を作りたかった。
夫に守られて パートの主婦として 一緒に歳を重ねていくと思っていた。
あれから3年。
いろんなことがありまくり。
いつしか 第二幕をスタートさせていたようです。
おまけのような人生。
今までとは 全然違う生き方を選んだ私。
まさか 私が起業してカウンセラーになるとは
誰も想像してなかったし 私が一番驚いてます。
だけど これは もう自然な流れ。
私が今まで経験してきたことを 一ミリも無駄にはしたくない。
生かされてる間は 納得するように 生ききりたい。
今 あなたに お伝えしたいこと。
生きてると いろんなことがある。
生きてるからこそ 味わえることだらけ。
生きてるなら 全部 味わい尽くしてみませんか？
いつか綺麗に 全部終わるから。
生きてるって すごいこと。
全ての経験から 学べる。
わたしはそう思うのです。
さて あなたにとって 生きるとは？
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