背のびしても

届かんかった あの頃の

夏の空は

 君の笑い声で そっと近くなった。

 

長崎の海が夕闇に

染まって

 街の灯りがぽつぽつ瞬くころ、

 

 君の瞳は稲佐山から見る

夜景より

綺麗で 胸が静かに熱くなった。

 

オランダ坂を

ゆっくり上る帰り道、 石畳に落ちる

二人の影が

 ふいに寄り添って 

照れくささが風に揺れた。

 

大人になった今でも

 長崎の浜町の夜の匂いにふれたら

 胸がきゅっと。。

 

するのは あの夏の恋を 

まだ大事にしまってるから。