高山祭 ―
岐阜県・高山の町を流れる
宮川は 祭りの夜になると、
まるで息をひそめるように ゆるやかに灯りを
映しこむ 提灯の赤が水面に揺れ その揺らぎは、どこか人の心に似ている。。
川沿いには、屋台を見に
来た人々が集まり 「今年もきれいやなぁ」
「ほら、あの彫り物見てみ」
そんな温かい声が飛び交う 高山の人情は、
祭りの灯りよりも
あたたかく 訪れた者の胸をそっと包み込む。。
その中で、
恋人たちは自然と歩幅を合わせ
川の音に耳を澄ませながら そっと手を重ねる
「この川の音、落ち着くね」
「君と聞くと、もっと好きになる」
そんな囁きが、夜風に乗って流れていく
屋台の灯りが
ふたりの横顔を照らし 川面の光が揺れながら
寄り添うように 。。
恋人たちの影をひとつにしていく
人々の笑顔、屋台の囃子、
川のさざめき そのすべてが、ふたりの恋を祝福しているみたいだ。。
私が旅した記憶から。。



















