昨日、アクトのイベント会場で行われたスガツネ工業主催のセミナーと展示会に参加してきました。
建築金具や家具金具を扱う会社で、工業製品も多く取り揃えているので、その関係者も多かったです。
今回は、工業デザイナーの奥山清行氏のよる『日本のものづくりの進むべき道~これからの100年をデザインする~』というタイトルの講演会の聴講です。
90分間がとても短く、とても良いキーワードを聞けて、大変楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。
奥山氏は、フェラーリなどの車のデザインを手懸けられ、5年前から日本に戻られてからは、地元山形での伝統工芸品などのデザインや、東北新幹線のデザインの監修などをされている方です。
多くの内容から、わたしは3つの事がより心に響き、共感しました。
一つ目は、奥山氏がフェラーリのデザインの話です。
車のデザインをする時、日本などではクレイ(専用の粘土)を使って、削ったり、着けたりを簡単にするんだそうです。でも、イタリアではエポキシ(樹脂)を使用するんだそうです。
わたしは、学生時代美術(彫刻)を専攻していたので、粘土による制作の簡単さがわかり、樹脂の固さの手ごわさを知っていました。
奥山氏は、
『車は金属で出来ているのに、柔らかい粘土でデザインすることは完成品になった時と差がありすぎる、削る一つの作業に緊張感が無い。ひとつの結果を引き出す為、プロは100枚の下絵を描く。』
と述べられました。
わたしは、とても彫塑が好きで、カービング(削る)作業が苦手でした。
どんどんと、のみを入れて、直径80㎝以上の丸太が片手で持ちあがる位まで小さくしてしまったことを思い出しました。
猪突猛進のわたしは、一つの作業をこなすことが大事で、結果(完成品)は二の次にしてしまっていることに気づきました。
二つ目は、NEEDS と WANTS です。
現在、情報から私たちの方へ寄ってきている中で、必要な物を買う、欲しい物もクリックひとつで手に入る。
その中で、売れる商品を作るには?
それを奥山氏は、
『その物を買うと、どういう暮らしになるのか、どういう豊かな生活が出来るのか、それがどう幸せにさせてくれるのか、そこまでを提案し、パッケージとして揃えることをするべき』
生産と販売を必ず考える。
これは、住宅でもそうです。
そのご家族のどのような暮らしをしたいのかを聞き取り、思っている以上のデザインをご提案する。
WANTS どうやって購入いただくか? とても大事なことです。
三つ目は、日本語の難しさです。
日本語は回りくどく、言葉が長い言語だそうです。
英語は日本語の半分で、さらにイタリア語やラテン語はさらに半分で、情報も感情も入った言葉だそうです。
ラテン語などは、自分の立ち位置が分かる女性名詞、男性名詞があり、タイ語などは国王の言葉、僧侶の言葉が分かれているのは、言語の差ですが、これを日本語でも克服したいです。
相手に伝わるような明確な情報、
自分の立ち位置がわかる話し方、
相手との共通認識を作る話をしながらの目標設定。
仕事をするために、やるべきことは沢山あります。
奥山氏ファンのわが社の代表は、一緒に写真を撮りたいとしきりに言っていました。
とても良い経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
ハギタ