10月10日、中華民国(台湾)は100回目の建国記念日を迎える。これは清朝を崩壊に導き、中華民国を建国した辛亥革命(1911年)から100年目に当たるからである。十が二つ重なるので「双十節」ともいう。
台湾の馬英九国民党政権は、2008年に総統就任後、中台間の自由貿易協定(FTA)に相当する経済協力枠組み協定(ECFA)の締結などで台中関係の改善を推進する一方、日本との関係強化をさらに重視し、9月には日台相互の投資を促す「日台民間投資取り決め」を締結した。一方、米国とも貿易投資枠組み協定(TIFA)を目指して交渉中である。東アジアの平和と安定を視野に、新米,友日、和中の「活路外交」で未来の歩みを進める台湾の現況を見てみよう。
今日は、昨日(6日)の産経新聞に掲載された「双十節記念特集」の中から、台北駐日経済文化代表処の馮寄台代表の寄稿「日台交流大きく前進」を紹介する。
今年は近代中国の革命家である孫文が1911年の辛亥革命で清朝を倒し、アジア初の共和国である中華民国を建設して、100周年にあたります。
その孫文は日本に住んだ前後9年余りの間、明治維新の思想的影響を強く受けました。日本は明治維新で近代国家として発展し、西洋列強による侵略や植民地支配を回避してきた。そう考えた孫文は、革命で腐敗した清朝を打倒してこそ、近代化された新しい中国を建国出来ると決意を固めたのです。
しかし孫文が建国した中華民国には「艱難辛苦」の道が待ち受けていました。建国初期は軍閥が割拠し、日本に侵略され、中日戦争後は国民党政府と共産党の内戦に突入。孫文の後継者となった蔣介石は1949年、共産党との戦いに敗れて台湾に撤退し、存亡の危機に直面しました。
これに対し北京で中華人民共和国を成立させた毛沢東は、武力で台湾を攻め落とす準備を進めました。台湾は中国共産党政権から軍事,政治、外交上の圧力を受け続けましたが、消滅しなかったばかりか、自由化、民主化を実現し、成長と発展を続けています。
2008年5月の馬英九総統の就任後は、「統一せず、独立せず、武力を行使せず」の原則の下で、双方は両岸の自由貿易協定に相当する「経済協力枠組み協定(ECFA)」を含む17項目の経済・貿易などに絡む協定に調印しました。
(続く)