デモクラシーナウ(http://www.democracynow.org/)で、ナオミ・クラインのインタビューを聞いて英語を勉強していたら、ブレイクに「ビクトル・ハラ(Víctor Jara)」というチリ人の曲が流れていた。とてもいい曲で感動したのでウィキペディアで調べたらなんと彼はピノチェトのクーデター直後、殺されてしまったそうです。その後、チリではピノチェト下、世界で初めてと言っていいのか、新自由主義の政策が実施されてしまいます。ちなみにこのクーデターが起こった日は1973年9月11日。そう「9.11」です。個人的にはこっちの「9.11」の方もアメリカでのものと同様に、あるいはそれ以上に我々が記憶に留めておくべきだと思います。ミラン・クンデラいわく「権力にたいする人間の闘いとは忘却にたいする記憶の闘いにほかならない」からです。ハラは、このブログで以前紹介したメルセデス・ソーサと同様、ラテンアメリカで起こった「新しい歌」の代表的歌手だそうです。日本でも政治的主張を込めつつ、音楽としても素晴らしい歌がどんどん出てきてほしいです。
[投稿者]サトシ