カナダで聞いた労働組合の話 | 活動家一丁あがり!受講生のブログ ~アクティブな市民への道のり~

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カナダに留学していたときに、労働組合(Labor Union)について、授業で習ったことがありました。数年前のことで、すっかり忘れていたのですが、最近、労働運動のことついて色々と考えている中で、「そういえば、カナダで労働組合について聞いたことがあるような・・・」と記憶がよみがえりました。

私の専攻は、ホスピタリティー&ツーリズムマネージメント(Hospitality and Tourism Management) という、ホテルや飲食店、旅行業など、ホスピタリティーに関する職種において、管理職を目指す人たちのための学科でした。人材管理(Human Resources Management)というクラスで、管理職としての労働組合との関わり方についてを、確か、2時間くらい勉強しました。労働組合の種類から始まり、団体協約(collective-bargaining agreement)、そして管理職として、労働組合とどのように付き合っていくか、ということなどにも触れたと思います。

一番印象に残っているのは、そこで出された宿題。「将来働きたい職場の団体協約を、インターネットで探し、どのようなことが書かれているか要約してみる」というものでした。私は、卒業後はカナダのホテルで働こうと思っていたので、当時あこがれていた、フェアモントホテルズ&リゾーツ(以下、フェアモント)という会社のジャスパーパークロッジ(Fairmont Jasper Park Lodge、以下、JPL)という、ロッキー山脈にあるホテルの労働組合について調べました。JPLの団体協約は、誰にでもアクセスが可能で、アルバータ州政府のホームページから簡単に見つけることができます。そこには、労働協約のねらいから始まり、80ページにわたり、休暇、給与、昇給、残業、昇進システム、福利厚生、試用期間など、様々なことが詳細に明示されていました。


その後、フェアモントに入社し、労働組合について興味深い話を聞きました。世界中にたくさんのホテルを持つフェアモントですが、労働組合のあるホテルとないホテルがあるそうです。不規則でストレスの多い仕事のため、人の入れ替わりの激しいホテル業界ですが、組合のあるホテルは、待遇がとても良く、スタッフの定着率が抜群だそう。そのため、従業員の平均年齢が高く、丁寧で落ち着いたサービスが提供できるとのこと。

特に、アフタヌーンティーで有名な、ビクトリアにある、フェアモント・エンプレスというホテルは、労働組合が強く、地元では人気の就職先。スタッフは、一度就職したら、その多くが定年まで働くそうです。私が、数年前に、このホテルに宿泊したときは、白髪のおじいちゃんのようなベルマンが、よろよろしながら荷物を持ってくれました。ちょっと笑ってしまいましたが、誇りを持って働いているという雰囲気が漂っていました。


私が働いていたホテルは、リゾートという土地柄か、離職率が高く、労働組合もありませんでした。一時期、部署内のアジア人だけが、いつまでも責任のある仕事をまかせてもらえず、「どう考えても、これは人種差別だよな~」とひとりで数ヶ月悩みました。考えすぎて、体調まで崩しそうになった時、「このままじゃあ潰れる!」と思い、信頼していた上司に思い切って相談しました。上司がうまく動いてくれたので、その件はすぐに改善されたのですが、その後も、「それっておかしい!」と思うことが多々あり苦労しました。もし、会社以外に、仕事のことを何でも相談できる場所があったら(もしくはその存在を知っていれば)、あんなに心細い思いをしながら悩まなくてすんだのにな~と思います。



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昨年の10月まで、このホテルで働いていました!

カナダでの経験は私の原動力。大変なことも色々ありましたが、それ以上に多くのことを学びました♪



投稿者: 受講生エイミー